日本史跡研究会 日々の徒然~埋もれた歴史を訪ねて~

日本各地の埋もれた史跡などをご紹介致します。また、日本史跡研究会の活動についてもご紹介しております。

古代東国と大和政権

 

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  平成4年(1992)10月30日 初版発行      森田 悌 著

 

                 新人物往来社     ¥2,718+税

 

 関東地方を範囲とした東国に視点を据えて、古代史を論考した一冊である。

 

 さきたま古墳群・稲荷山古墳出土鉄剣(辛亥銘鉄剣)や多胡郡建郡、東山道武蔵支

路、渡来人の入植などが記述されている。

 

 古代東国に関する著作は数多く発行されているが、東山道武蔵支路に関するものは読

んだことがなかったので、非常に参考になった。

 

 え~っ、ちなみに東山道はもともと上野(群馬)➡武蔵(埼玉・東京)➡下野(栃

木)というルートであったのですが・・・、のちに武蔵国東海道編入されたんです

ねぇ。

 

 東山道ルート、なかなか面白いと思いませんか?だって群馬から埼玉・東京へ行き、

そこからUターンして栃木に向かうって、現代では考えられないでしょ。

 

 何故、そのようなルートだったのか?そしてどう変遷したのか?

 

 これだけでも読むべき一冊だと思います!!

 

 皆さん、新書・古書に限らず多くの学術書を読みましょ~(^^♪