日本史跡研究会 日々の徒然~埋もれた歴史を訪ねて~

日本各地の埋もれた史跡などをご紹介致します。また、日本史跡研究会の活動についてもご紹介しております。

組み合わせ式石棺(埼玉県比企郡川島町)

 

  【 組み合わせ式石棺 】

 

             所在地: 比企郡川島町白井沼230

 

 

 『大日本國史』武蔵國 古墳墓の項に「東大塚古墳」として記載があり、そこには「文

化年間(1804~1818)東大塚の古墳上の神明社修理の際に墳頂が削平され、青

石の石櫃が掘り出され、剣太刀・鉄鏃などの副葬品が出土し、中山の秋元但馬守の陣屋

に届出された」と記載されている。

 

 東大塚の古墳は比企郡川島町東大塚283ー1裏(渡辺春古氏宅)に所在し、長らく

墳丘上に放置されていたが、昭和40年(1965)5月、川島中学校駐車場に小さな

円墳を模造し移築保存した。

 

 

 石棺は6枚の緑泥片岩を組み合わせて箱型にしたもので、縦195㎝、横56㎝、高

さ前方46㎝、後方53㎝。深さ1.5㎝の溝があり、前後の石は石に組み込む仕組みに

なっており、珍しいものである。

 

 

 川島中学校の駐車場にあるのは事前情報で知っていた。昨今、学校の敷地に史跡があ

ってもなかなか気軽に入ることは出来ないので、これまでスルーしてきたのだが・・・

💦💦なんてことはない。気軽に訪問出来る場所にあった(+_+)

 

 付近にある「遠山記念館」と併せて訪れることをお薦めします(^^♪

 

 (参考資料)

   現地案内板