【 旧樋口家住宅 】
入館料: 無 料
休館日: 無 休
江戸時代、松代藩真田家10万石の家臣として目付役などを務め、江戸時代末期には
禄高230石の上級武士であった樋口家の住宅である。
明治14年(1881)に記された樋口家文書「樋口家譜略伝」によれば、武田家臣
であったと伝えられている。
当初住んでいた場所は不明であるが、樋口家文書から、明和2年(1765)、六代
樋口角兵衛邦蕃の時に現在地へと移り、近年まで居住していたことが明らかである。
主屋は、木造平屋建寄棟造茅葺で、文久2年(1862)に修理されたことが判明し
ていることから、それ以前の築造である。桁行14.53m、梁間7.26mで延べ床面
積139.91㎡。
土蔵は棟札から元治元年(1864)に建てらたことが明らかで、木造二階建切妻造
瓦葺である。
長屋は木造平屋建寄棟造茅葺で、壁の下張に大正期の新聞が使われていたことから、
大正期以降に築造されたと推測されている。また、主要部材の痕跡からは江戸期の部材
を再利用して建てられたことも明らかとなっている。
敷地のほぼ中央には泉水路が東西に流れ、敷地南側には雑木林・竹林と庭園が整備さ
れている。樋口家時代には畑として使用されていたという。
現在は、NPO法人・夢空間松代のまちと心を育てる会が管理運営を行い、まち歩きの
拠点となっています。
さて、真田家松代藩の城下町は文化財の保護と活用を考察する上で優れています。
「旧樋口家住宅」も文化財の活用例として取り上げるべきものであり、将来的に松代に
関して研究論文執筆も考えています(^^♪
松代だけでゆっくり踏査したならば、丸二日は最低要するでしょうね。
日本史跡研究会としても、コロナ収束後に研修で踏査しようと考えています(^^♪
(参考資料)
現地配付パンフレット
現地案内板