日本史跡研究会 日々の徒然~埋もれた歴史を訪ねて~

日本各地の埋もれた史跡などをご紹介致します。また、日本史跡研究会の活動についてもご紹介しております。

箕作館跡(長野県下水内郡栄村)

 

   【 箕作館跡 】      評価 ★

 

   別  名:

   所  在  地: 下水内郡栄村堺字箕作1613

   築城年代:

   築  城  者:      市 河 氏

   区  分:       居 館

   現  状:         常 慶 院

 

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 栄村堺地区の千曲川が大きく蛇行する所の河岸段丘上に曹洞宗金華山常慶院がある

が、志久見から箕作に本拠を移した市河氏の居館跡と考えられている。

 

 志久見館(内池館)から箕作館に市河氏が本拠を移した時期については定かではな

い。しかし、信越国境よりも安全であり、拡大した領国支配には箕作館の方が好都合で

あったために移したようである。

 

 『栄村誌』には、常慶院は「曹洞宗太原派に属する市川谷第一の名刹である。当寺は

元、周地字寺窪と称する地にあったものであるが、慶長3年(1598)市河氏が会津

に移封された後、市河氏の旧城址である現在の所に移ったとのことで、寺窪には旧寺址

及参道等今も残っている」と記載されている。

 

 現在の常慶院本堂は元禄3年(1690)に再建されたもので、釈迦如来を本尊とする。

 

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 山門は茅葺入母屋造で規模は大きく、見どころ十分である。館跡の遺構は見られない

ので、是非山門に注目していただきたいと思います。

 

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      ( 本堂の建つ段丘は城塁のようにも感じるが・・・ )

 

 (参考資料)

    信濃の山城と館 8 水内・高井・補遺編   宮坂武男  戎光祥出版