【 本郷塚中7号墳 】
所在地: 高崎市本郷町字塚中
榛名山南麓の丘陵性台地南端にあたる烏川左岸の段丘上に立地する本郷塚中古墳群
(奥原古墳群とも)は、東西230m、南北320mの範囲に存在する。
本郷塚中7号墳も本郷塚中古墳群を構成する1基である。
群馬用水土地改良事業に伴い昭和45年から46年(1970~1971)にかけて
発掘調査が実施された。事前の分布調査及び発掘調査中に発見された古墳総数は65
基。これらのうち工事によって破壊されることとなった36基に関して発掘調査が実施
されている。調査中に保存整備が決定された本郷塚中53号墳を含め30基が保存され
ている。
上記から本郷塚中7号墳については未発掘のようであるが、杯蓋や身、甕などの須恵
器が表層採取されている。直径10mほどの円墳であり、遺物から6世紀後半から7世
紀初頭に築造されたと推測される。埋葬施設は築造年代から、両袖型横穴式石室と思わ
れる。
史跡案内板も劣化が激しい状態であり、改正文化財保護法によって文化財の活用が模
索されている今、予算獲得は難しいのかもしれないが、新しい案内板の設置が望まれま
す。
(参考資料)