【 今西家書院 】
所在地: 奈良市福智院町24-3
休館日: 月曜日・夏季・冬季・イベント開催日
入館料: 一般 ¥400 学生・70歳以上 ¥350
公式ホームページはこちら https://www.harushika.com/study/
室町時代中期、法相宗大本山である興福寺の塔頭である大乗院の坊官であった福智院
家の居宅として建築されたとされる。
大乗院は寛治元年(1087)、隆禅が創建し、一乗院とともに興福寺の有力な塔頭
でした。また坊官とは、寺院の最高指導者である別当・三綱などの家政を担当した機関
や僧侶で、政所に相当するものです。
江戸時代初期、嘉永7年(1854)、元治元年(1864)など何度か改修された
とされ、大正13年(1924)、今西家が譲り受けています。一説では、大乗院家の
御殿を移築したとも伝えられている。
昭和13年(1938)、柱の根継ぎや床組などの部分修理が行われ、昭和53年
(1978)から工事期間16ヶ月をかけ解体修理工事が行われています。
なお、「今西家書院」は昭和12年(1937)8月25日、国宝保存法によって、
京都の二条陣屋・大阪の吉村邸とともに民間所有の建造物として初めて国宝に指定され
ています。
書院は入母屋造檜皮葺桟瓦葺であり、唐破風は切妻造檜皮葺である。九畳(床付)・
八畳・縁から構成されています。室町時代における初期の書院造の遺構が残る建造物で
あり、室内で喫茶(随時可能)やお食事(2日前までに予約が必要)も出来るので、お
薦めしたい建造物である。
(参考資料)
現地配付パンフレット
現地案内板