日本史跡研究会 日々の徒然~埋もれた歴史を訪ねて~

日本各地の埋もれた史跡などをご紹介致します。また、日本史跡研究会の活動についてもご紹介しております。

旧公衆衛生院(東京都港区)

 

  【 旧公衆衛生院 】           

 

           所在地:    港区白金台4-6-2 ゆかしの杜内

   休館日: 毎月第3木曜日(祝日の場合、その前日)

             年末年始(12/29~1/3)

   観覧料: 一般 ¥300 小・中・高校生 ¥100

 

     公式HPはこちら  https://www.minato-rekishi.com/

 

 

 昭和13年(1938)、国民の保健衛生に関する調査研究および公衆衛生の普及を

目的に公衆衛生院が設置された。

 

 東京帝国大学建築学科教授・内田祥三によって設計され、鉄骨・鉄筋コンクリート

造、スクラッチタイルで覆われたゴシック調の外観は「内田ゴシック」と呼ばれる特徴

的なデザインで、隣接する東京帝国大学医学部研究棟と対になる形で建造された。

 

 内田は東京大学安田講堂などの設計も手掛けた人物であり、「旧公衆衛生院」は安田

講堂を思わせる外観ではないだろうか。

 

 昭和10年(1935)3月に竣工し、昭和13年(1938)10月に完成した

「旧公衆衛生院」であるが、地下2階、地上7階、塔屋2階建てで、大倉土木が施工し

ている。

 

 平成19年(2007)6月に用途廃止となり閉鎖されるまで使用され、平成30年

(2018)、歴史的建造物を活用し、港区の自然・歴史・文化を深く知り、交流する

拠点として整備されたうえで、港区立郷土歴史館として開館しています!!

 

               ( 旧次長室 )

 

              ( 旧院長室 )

 

 当時の施設である旧院長室・旧次長室も残されています。両室を比較すると、今の感

覚では???って思っていただけるかもしれませんね。

 

 床の寄木細工となっているのは高級感を感じさせますが・・・、べニア材が使用され

ている部屋も💦💦

 

 べニアですよ!べニア💦安普請だと思いませんかぁ💦💦しかし、当時べニア材は高

級材だったんですわ。今の感覚と違いますよね。

 

 こうした細かな違いは、「旧公衆衛生院」を観覧して感じてみていただければと思います。

 

 ミュージアムショップも充実しているほか、カフェも併設されており、ゆっくり展示

を見学できる施設ですよぉ!!

 

 (参考資料)

   現地配付パンフレット