日本史跡研究会 日々の徒然~埋もれた歴史を訪ねて~

日本各地の埋もれた史跡などをご紹介致します。また、日本史跡研究会の活動についてもご紹介しております。

弥治郎系こけし(宮城県白石市)

 

 

 白石市福岡八宮弥治郎地区を産地とする「弥治郎系こけし」。

 

 宝暦年間(1751~1764)、弥治郎地区の農民が副業として制作を開始し、妻

女が程近い鎌先温泉で土産物として売り歩く《鎌先商い》をしたという。

 

 享和3年(1803)の記録には、木地師13人の名前が記されています。

 

    (「弥治郎こけし村」では運が良ければこけし製作が見られます )

 

 「弥治郎系こけし」の大きな特徴は、華やかな衣装。開放的でカラフルな彩色が施さ

れ、頭頂部には明治以降主流となったベレー帽のような模様がみられる。

 

 木地師も他分野同様に後継者不足であり、地域人材育成事業として工人を目指す若者

を一般公募し、後継者育成に取り組んでいます。

 

 

 一概に「こけし」と言ってしまえば種類はないようにも思えますが・・・、弥治郎系

や遠刈田系、南部系、土湯系、作並系など産地によって系統があります。

 

 「こけし」の世界も奥深いので、是非蒐集してみては如何でしょうか(^^♪

 

 (参考資料)

   ふるさと玩具図鑑    井上重義   平凡社

   弥治郎こけし村 配付パンフレット