桁行三間、梁間三間、寄棟造背面軒下張出付。
棟札から寛永元年(1624)の建立である。当初は本堂の南西、鐘楼の北西に建立
されていたが、昭和54年(1979)に現在地に移築されている。
平面は方三間で、右側面中央は正面と同様の桟唐戸、左側は引違戸とし、縁は正面と
右側だけに設けられており、左右の構えが異なる造りである。
昭和54年の移築の際に南向きに変更され、須弥壇を後退させてはいるものの建立当
初の姿を良く残している建物である。
本尊は不動明王坐像で、江戸時代に生駒宝山寺(真言律宗大本山)を開創した湛海律
師作。毎月不動明王の縁日28日には護摩祈祷が行われています。
さて、近鉄大和西大寺駅から徒歩数分という好立地の「西大寺」であるが・・・興福
寺や東大寺などの寺院とは明らかに雰囲気が異なる。
修学旅行生も居ないせいか?いや、そのせいだけではない。知名度は高いにも関わら
ず、個人参拝者(観光客といってもいいかもしれないが💦)が少ない(+_+)
「西大寺」はかつての広大な寺域は失われてしまったが、由緒ある古刹であることに
は変わりなく、南都を代表する寺院である。
「そうだ!!西大寺に行こう!!」という参拝者が増えることを切に願っている。
(参考資料)
現地案内板