日本史跡研究会 日々の徒然~埋もれた歴史を訪ねて~

日本各地の埋もれた史跡などをご紹介致します。また、日本史跡研究会の活動についてもご紹介しております。

翠山楼(長野県木曾郡木曾町)

 

  【 翠山楼 】

 

   所在地:    木曽郡木曾町福島5808-1 山村代官屋敷 内 

   入館料:              大人 ¥300 小中学生 ¥150

   休館日: 4月~11月  無休 12月~3月 毎週木曜日 年末年始

 

 

 天明8年(1788)、木曽代官・山村甚兵衛家の家老であった石作駒石が書斎とし

て建造されました。

 

 木曾町福島上ノ段に所在する「西方寺」境内地がかつての駒石の屋敷地であり、もと

もとは西方寺の離れ座敷として使用されています。

 

 駒石は、山村氏家臣・井澤喜兵衛の二男として生まれ、本名は貞一朗。のちに石作と

改姓し、駒石と号します。18歳のとき御側役となり、明和3年(1766)から明和

5年(1768)、伊勢の儒学者である南宮大湫に師事して儒学を学び、その後、木曽

に帰り子弟の教育にあたるとともに、九代目木曽福島代官・山村良由(蘇門)と詩作や

学問に励み、当時の一流の学者と交わった人物である。

 

 また天明年間(1781~1789)、木曽代官支配地における財政難の折には勘定

方として財政再建に努め、天明2年(1782)、天明の大飢饉の際には蘇門らと各村

を巡視し、金銭食料・医療の提供を行い領民の救済を行うなど、優れた行政官としての

才にも溢れていた人物でした。

 

 

 平成11年(1999)、西方寺から「山村代官屋敷」敷地内に移築復元され、見学

できるようになりました(^^♪

 

 

 「山村代官屋敷」の中で紹介すべきなのかもしれませんが・・・別トピとして御紹介

致しますm(__)m

 

 木曽福島代官・山村蘇門とともに木曽を治めた石作駒石の業績を「翠山楼」から感じ

て欲しいと思います(^^♪

 

 (参考資料)

   「山村代官屋敷」現地配布パンフレット

   現地案内板