日本史跡研究会 日々の徒然~埋もれた歴史を訪ねて~

日本各地の埋もれた史跡などをご紹介致します。また、日本史跡研究会の活動についてもご紹介しております。

木曽踊発祥之地(長野県木曽郡木曽町)

 

  【 木曽踊発祥之地 】

 

     所在地: 木曽郡木曽町福島5659 興禅寺境内

 

 

 長野県木曽地方で哀調を帯びた木曽節に合わせて踊る素朴な盆踊りで、日本遺産「木

曽路はすべて山の中」を構成する文化財となっている。

 

 『木曽考』によれば、永享年間(1429~1441)、木曽氏12代・木曽信道が

興禅寺を建立し木曽義仲の菩提を弔った際、盂蘭盆会で俱利伽羅峠の戦勝を記念した霊

祭で、木曽城の一角から鎧・兜を身に着け、松明を掲げて、鉦・太鼓を打ち鳴らし凱歌

をあげて下山し、義仲の墓前でぬかずき、興禅寺観音堂前で風流陣を踊ったことが、木

曽踊りの起源とされています。

 

 その後、武者踊りが民衆に伝わり、盆踊りとして広まったとされる。

 

 大正4年(1915)、いくつか伝来した唄の中から、なかのりさん節(なかのりさ

んとは、木曽川で木材の運搬に携わった人々のことをいう)を元唄に、現在の木曾節や

木曽踊りが整理され、大正7年(1918)、当時の木曽福島町長・伊藤淳氏によって

木曽踊り保存会が結成され、木曽節の宣伝に努めた結果・・・一般に知られるようにな

った。

 

 

 毎年8月には、木曽町の一大イベントとして開催される木曽踊り。2024年開催は

終了(お盆過ぎましたしね💦)しましたが・・・、来年以降も当然開催されるので、興

味ある方は木曽町に御宿泊して見物、あるいは踊りに参加してみては如何でしょうか

(^^♪

 

 (参考資料)

   興禅寺 配布パンフレット