【 楽間の宝塔 】
所在地: 高崎市楽間町字石田570 井野家墓地内
三基の宝塔は、かつて付近の笹薮の中にあったとされる。
高さ1.6mほどで、いずれも塔身は短く、下部がすぼまった壺形である。
高崎市北西部および井野川流域に分布が限定される傾向にあることから、榛名山山岳信仰や強い密教思想に裏付けられた石造物と考えられ、榛名塔に属する宝塔である。
基礎正面には、正長3年(1430)・永享9年(1437)・嘉吉3年(1443)の銘文が刻まれていることが確認できる。
高崎市内の中世石造物の多くが、土豪・長野氏関係の砦や居館跡周辺に分布しており、「楽間の宝塔」もそうした例の一つである。
中世石造物にも宝篋印塔・宝塔・板碑などあるが、歴史研究の一分野である。地域ごとに特色ある石造物があり、石造物巡りをするのも楽しいかもしれませんね(^^♪
(参考資料)
現地案内板