日本史跡研究会 日々の徒然~埋もれた歴史を訪ねて~

日本各地の埋もれた史跡などをご紹介致します。また、日本史跡研究会の活動についてもご紹介しております。

波志江愛宕神社の宝塔(群馬県伊勢崎市)

 

  【 波志江愛宕神社の宝塔 】

 

           所在地: 伊勢崎市波志江町1523 愛宕神社境内

 

 

 赤城南麓地域に分布する赤城塔と呼ばれる宝塔で、総高161.9㎝。

 

 形状は相輪が欠如し、笠・塔身・基礎から成り、相輪の代わりに五輪塔の空風輪を載

せています。

 

 紀年銘がないことから、造立年は定かではない。しかしながら、伊勢崎市内の下植木

赤城神社に所在する観応2年(1351)造立の石造五輪塔に類似した形状であること

から、南北朝時代中期(1350年頃)の造立と推定されています。

 

 宝塔基礎部に、故宿赤城神社有と刻字されていますが・・・明治期、愛宕神社が移築

合祀された際に追刻されたものと推察されています。

 

 

 宝塔編年に関して、奈良大学通信教育部スクーリング講義中に触れられていたのを懐

かしく思い出す。

 

 石造物に関しての調査研究も進んでおり、学会も存在している。地域の身近な石造物

に興味関心を持ってもらうことは重要で、それが文化財の保護活用 ➡ 地域振興に繋が

ると思います(^^♪

 

 (参考資料)

   現地案内板