野沢温泉村の道祖神祭りは、毎年1月13日から15日、壮大な規模で行われる。祭りがいつ始まったのかは明らかではないが、道祖神碑には「天保十巳亥年」と刻まれ、河野家文書「文久三年道祖神小豆焼帳」などから江戸時代後期には行われていたことが明らかとなっている。
道祖神は災厄の侵入を防ぐ神であるとともに、子供の成長や子宝祈願などの対象として、広く全国で祀られている。
野沢温泉村では、村内二ヶ所で道祖神祭りが行われ、「上のどぅろく神」「下のどぅろく神」と呼ばれていたが、大正元年(1912)、警察から火災防止の通達があり、上下の組が一緒に祭りを行うことになった。
平成5年(1993)、国指定重要無形文化財となり、近郷にはない卓越した民俗行事となり、行事内容はそのままで行われている。
その祭りの一環で作製されているのが「野沢温泉村の道祖神」である。
八衢比古神(やちまたひこのかみ)と八衢比͡賈神(やちまたひめのかみ)一対の神は各家庭などで作製される。
両神は容姿が非常に見苦しいため婿にも嫁にも行けずにいたが、結ばれたという伝承から縁結びと子宝の神とされています。
1月15日、祭り会場にある大きなたらいに持ち寄った自分の家の道祖神を入れ、他の家の気に入った神を持ち帰る風習があり、一年間神棚に飾っておきます。
この道祖神。道の駅「野沢温泉村」で見つけて購入したもの。現地を訪れるまでは知らなかったのですが、こうしたものはまだまだ各地にあるんでしょうね。
これからも郷土玩具。収集していきたいと思います(^^♪