日本史跡研究会 日々の徒然~埋もれた歴史を訪ねて~

日本各地の埋もれた史跡などをご紹介致します。また、日本史跡研究会の活動についてもご紹介しております。

浜尻天王山古墳(群馬県高崎市)

 

 【 浜尻天王山古墳 】

 

       所在地: 高崎市浜尻町字八坂西961、962-1

 

f:id:nihonshiseki:20200928171626j:plain

 

 『上毛古墳総覧』では中川村第1号墳と呼ばれ、中川天王山古墳の別称もあります。

 

 旧中川地区には、昭和30年(1955)『中川村誌』の調査では、31基の古墳が確認されていますが、現在は宅地化によって僅かに2~3基を残すのみとなってしまいました💦

 

 墳丘全長53m(昭和30年には測量調査が行われ、全長60mほどであったようです)、後円部径28m、前方部幅36mの前方後円墳です。

 

 昭和56年(1981)、発掘調査が行われ、墳丘上に河原石による葺石が施されていたこと、円筒埴輪や人物・家・馬などの形象埴輪片も確認されていることから、墳丘上に埴輪列があったと推定されている。

 

 埋葬施設は横穴式石室と推定され、出土遺物などから古墳時代後期の6世紀後半に築造されたと推定されています。

 

 (参考資料)

   上毛古墳総覧            群馬県教育委員会

   高崎の文化財            高崎市教育委員会

   現地案内板