前橋市教育委員会M氏からの情報で、本日(2020.10.11)前橋市上細井町の「上細井中西部遺跡群NO.3」発掘調査現地説明会に参加してまいりました。
( C工区1区 )
前橋市教育委員会では、平成30年度から上細井中西部地区の土地改良事業に伴い、発掘調査を実施しています。
今回の調査区は赤城山西南麓に位置し、赤城白川によって形成された白川扇状地の扇端部にある。
( 15号住居跡 「大」の文字が刻まれた紡錘車が出土 )
調査の結果、縄文時代の土坑、奈良・平安時代(8~9世紀)の集落跡が検出し、住居址44、掘立柱建物址1、溝跡2条などが検出しています。
27号住居址では製鉄時の鉄滓や金床石が検出しています。集落内の鍛冶屋といった感じでしょうか(竈部にある石が金床石です)。
11号住居址が掘立柱建物跡です。層位関係から掘立柱建物が先か?竪穴住居址が先か?は判明しない。
2号建物址なんて、この規模の小ささです。まるでワンルームだと思いませんか(^^♪
遺物としては、「牛」と書かれた墨書土器(高台椀)、「田」と刻まれた刻書土器(須恵器高台椀)、そして「大」と刻まれた紡錘車などが出土している。
しかしながら、調査規模が広いにも関わらず然程遺物は出土していない💦果たしてこれは何を物語るのか?
前橋市は奈良文化財研究所HP上の遺跡総覧に調査報告書を多く載せている優秀な自治体であるので、今後発行される調査報告書を待ちたいと思う。
さて、今回の現地説明会では普段なかなか見られないものを見られた(^^♪
発掘調査というものの勉強にはもってこいである。それは別にUPしたいと思います!