昭和63年(1988)10月20日 第1刷発行 東野治之
岩波書店 ¥490(税込)
日本古代史の大家である東野治之教授の著書である。
タイトルから明らかのように正倉院宝物に関する学術書で、岩波新書のものは他の学
術書よりは親しみやすい。お値段もお手頃であり学生には手に取りやすいだろう。
人それぞれ記述されている内容は分かれるが、近代の正倉院という記述には興味惹か
れた。それは大正6年(1917)の正倉院御物の一部売却事件である。こうした歴史
があったことは知らなかったので、やはり本は多く読むべきである。
今春、大学に入学された方々も多くの本を読破してもらいたい。決して無駄にはなら
ないし、講義では知ることのないことも多く含まれているのですからね(^^♪