日本史跡研究会 日々の徒然~埋もれた歴史を訪ねて~

日本各地の埋もれた史跡などをご紹介致します。また、日本史跡研究会の活動についてもご紹介しております。

法隆寺 西院伽藍 大講堂(奈良県生駒郡斑鳩町)

 

  【 法隆寺 西院伽藍 大講堂 】

 

        所在地:     生駒郡斑鳩町山内1-19

  拝観料: 一般 ¥1500 小学生 ¥750

       ※ 西院伽藍内、大宝蔵院、東院伽藍内共通券

 

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 毎年一月八日から十四日、国家の安泰と寺門興隆を祈願して『金光明最勝王経』の賛

説を行う会場となるほか、二月十五日の涅槃会、十一月十三日の慈恩会、同十五日の勝

鬘会などの法要が営まれるのが「大講堂」である。

 

 桁行九間、梁間四間。入母屋造本瓦葺の国宝である。

 

 創建時の廻廊は、金堂・五重塔の後ろで閉じており、大講堂は北廻廊外に位置してい

たが、延長3年(925)、落雷によって焼失した後に、正暦元年(990)、同じ位

置に同じ大きさで再建されている。

 

 この時、廻廊が凸形に改造され大講堂の両脇に繋がれたものと考えられている。元々

は一重、入母屋造、桁行八間であったが、後に西側に付加された庇が元禄の修理の際に

取り込まれて九間となった。

 

 奈良時代に記された『法隆寺伽藍縁起幷流記資材帳』には、講堂の記載はなく、桁行

八間という大きさに匹敵するのは食堂である。このことから創建当初は食堂として用い

られていた建物が、平安時代初期に仏壇を築いて講堂としたものと推察されている。

 

 堂内には薬師三尊像が安置されており、数少ない十世紀後半期の丈六三尊像として貴

重なものである。当然・・・国宝です(^^♪

 

 (参考資料)

    法隆寺    小学館

    現地配付パンフレット