日本史跡研究会 日々の徒然~埋もれた歴史を訪ねて~

日本各地の埋もれた史跡などをご紹介致します。また、日本史跡研究会の活動についてもご紹介しております。

浄土院羅漢堂(京都府宇治市)

 

  【 浄土院羅漢堂 】

 

           所在地: 宇治市宇治蓮華115  平等院境内

 

 

 平等院塔頭 浄土院に関しては以前ブログに更新してありますので・・・そちらをご覧

くださいm(__)m

 

nihonshiseki.hatenablog.com

 

 「浄土院羅漢堂」は桁行三間、梁行二間、入母屋造本瓦葺で、鳳凰堂など和様の名建

築がある平等院で異彩を放つ禅宗様である。組物は出三斗で、中央には虹梁に大瓶束を

立て、欄間は菱格子。扉は桟唐戸、窓は花頭窓。柱は上部が細くなる粽で礎盤上に建っ

ています。

 

 棟札から寛永17年(1640)、播主(施主)は宇治茶師・星野浄安道斎とその息

子、肝煎は藤村味斎・井上九左衛門、大工は京の善衛門、仏師は京の伊兵衛によって建

立されたことが明らかとなっている。

 

 主要部材は創建当時そのままで保存され、内部の鏡天井には良好な龍の彩色画が描か

れており、保存状態も良好である。

 

 堂内には宝冠釈迦如来坐像で、脇侍に十六羅漢像などが祀られており、開いた扉から

垣間見ることが出来ます(^^♪

 

 

 江戸時代の地誌である『都名所図会』巻五などから、堂全体の形式や位置は変わって

おらず、平等院鳳凰堂拝観の際には是非垣間見してもらいたいお堂です(^^♪

 

 (参考資料)

     現地案内板