日本史跡研究会 日々の徒然~埋もれた歴史を訪ねて~

日本各地の埋もれた史跡などをご紹介致します。また、日本史跡研究会の活動についてもご紹介しております。

上野大仏パゴダ(東京都台東区)

 

  【 上野大仏パゴダ 】

 

          所在地: 台東区上野公園4-18

 

 

 本来であれば、「上野大仏」とともに記事更新するのであろうが・・・別トピとして

更新することに💦

 

nihonshiseki.hatenablog.com

 

 上野恩賜公園内の通称・大仏山と呼ばれる丘上には元禄11年(1698)、輪王寺

宮公弁法親王によって、釈迦如来坐像(上野大仏)を雨風から覆うために建立された仏

殿があったのだが、明治期に上野公園開設の際に取り壊されている。

 

 大仏は大正12年(1923)、関東大震災の際に被災し、東叡山寛永寺が後に修復

しようと保管していたが、第二次大戦中に胴体・脚部は金属供出令によって失われてし

まった。

 

 「上野大仏パゴダ」は、昭和42年(1967)3月、上野観光連盟が上野公園の名

所として(関東大震災50回忌にあたり、大仏再建祈願してとも)発願、大成建設株式

会社の寄進によって竣工。同年6月に完成している。

 

 高さ15mの仏塔であり、内部には中央に薬師如来、左側に月光菩薩、右側に日光菩

薩を安置している。

 

 安置されている薬師三尊像は、江戸時代初期に造立されたと推察される仏像であり、

江戸時代末期まで「上野東照宮」境内にあった薬師堂本尊であった。明治初期の神仏分

離令によって東叡山寛永寺に移管されたもので、パゴダ建立に伴い、本尊として安置さ

れることとなった。

 

 

 残念ながら、パゴダ内部に関しては撮影不可である。上野公園散策の折に参拝して御

尊顔を拝観してもらえればと思います。

 

 (参考資料)

   たいとう名所図会 史跡説明版ガイドブック  台東区教育委員会

   現地案内板