【 旧因州池田屋敷表門 】
入母屋造、唐破風造両出番所付、総本瓦葺。形式や建築手法から江戸時代末期に創建
されたと推察されている。
因幡国(現在の鳥取県)鳥取藩32万5千石・池田家上屋敷表門として、丸の内大名
小路(現在の中央区丸の内3丁目)に創建された。
鳥取藩池田家は分家筋ながら、池田輝政と徳川家康のニ女・督姫との間に生まれた忠
雄の家系であることから宗家である岡山藩池田家から独立した国持大名とされ、外様大
名ながら親藩に準ずる家格が与えられており、大名屋敷表門としては最も格式の高い門
である。
明治24年(1891)、芝高輪台の東宮御所の正門として移築されたが、のちに高
松宮邸に引き継がれている。
さらに昭和29年(1954)3月、現在地に移築され修理が加えられた。
東京大学の赤門(旧加賀屋敷御守殿門)と並び称される「旧因州池田屋敷表門」。江
戸時代の大名屋敷門として城めぐらーならば入門編で訪れる門である。
上野公園側からも門の姿は拝めるが・・・せっかく訪れるのであれば「東京国立博物
館」に入館して間近で見学してもらいたい。
(参考資料)
現地案内板