日本史跡研究会 日々の徒然~埋もれた歴史を訪ねて~

日本各地の埋もれた史跡などをご紹介致します。また、日本史跡研究会の活動についてもご紹介しております。

波志江権現山の磨崖種子(群馬県伊勢崎市)

 

  【 波志江権現山の磨崖種子 】

 

   所在地: 伊勢崎市波志江町2237-6  青少年育成センター内

 

 

 高さ2m、幅3.1m、奥行き1.8m。

 

 もともと波志江町字稲岡権現山の頂上に露出していた安山岩の大岩に種子(梵字)お

よび蓮座を刻んだもので、昭和58年(1983)、山頂の開発に伴い、青少年育成セ

ンター内に移築した。

 

 安山岩表面に刻まれた種子(梵字)はパイと読み、北方の守護神である多聞天(毘沙

門天)を表現したものである。四天王として持国天(東方)・広目天(西方)・増長天

(南方)とともに表現されるのが一般的であり、多聞天のみ単独で表現されるのは非常

に珍しい例である。

 

 造立年は不明であるが・・・薬研彫手法が採られていることから南北朝時代初期(1

4世紀中頃)に造立されたと推定されています。

 

 

 「文字が読めれば銀鞍白馬の武士が現れて金銀財宝を授ける」という伝説がのこされ

ているようなのですが・・・、権現山に埋蔵金でもあったのでしょうかね💦真偽の程は

定かではありません💦

 

 青少年育成センター内にあるので、隣接する公園駐車場を利用して訪れるのが良いと

思います(^^♪

 

 (参考資料)

   伊勢崎市文化財ハンドブック    伊勢崎市教育委員会

   現地案内板