【 台所山古墳の箱式石棺 】
所在地: 伊勢崎市西久保町2-98 伊勢崎市赤堀歴史民俗資料館
昭和43年(1968)、伊勢崎市波志江町の宅地建設に伴う発掘調査の際に偶然出土した石棺である。
台所山古墳は当時墳丘は失われていたが、直径15mの5世紀末に築造された円墳である。
石棺は凝灰岩製の板石を複数組み合わせた全長約1.7mで、箱式石棺と呼ばれるものである。一部の石は失われていたが、石棺周囲は粘土槨であったようである。
凝灰岩製の石棺は、粕川右岸の本関古墳群に集中してみられ、5世紀後半に築造された全長81mの丸塚山古墳では2基の箱式石棺が採用されており、この地域では最古のものである。
その後、5世紀末から6世紀初頭にかけて、箱式石棺を採用した古墳が築造されていることから、地域首長の墓と考えられる丸塚山古墳から他古墳へ採用されていったものと推測されている。
調査後、伊勢崎市立北小学校に移築されていたが、小学校改装に伴って、伊勢崎市赤堀歴史民俗資料館に再移築されています。
でも移築はされていますが・・・復元?かなぁ。コンクリートブロックで失われた石材を表現?
まぁ、微妙ではありますが・・・、こうした野外展示をしようと試みたことは理解出来ますね(^^♪
(参考資料)
現地案内板