【 平城宮 建部門 】
平城宮東院の南中央に開く門で、平城宮の十二門の一つが「建部門」です。
平城宮は東側に張り出し部を持つため、東辺の門の配置は不規則であり、県犬養門・小子部門とともに平城宮東側の三門として機能していました。
平城宮東院は皇太子の宮殿も存在したエリアであり、その正門としての機能を有していました。
平成5年(1993)、発掘調査が行われ、翌平成6年(1994)、正面17.7m、奥行き6m、高さ7.2mの礎石建て、五間三戸の単層切妻造りの門として復元されました。
復元に際しては、法隆寺東大門をモデルとしています。
※発掘調査では柱穴が検出するのみ(遺物として上部建物の瓦も出土しますが)であ
り、上部建物の姿というものは往時の建物からイメージすることが多いことには注
意が必要です!
復元建物というものは様々な要素で構成された現在の建物であり、見学の際には往
時の建物はこうだったのかぁとの誤解が生じることもありますからぁ💦
「建部」という古代氏族が門を守備していたことから「建部門」と称されます。
この建部門から奈良市街を眺望すると、「長屋王邸」が近くにあったことが理解出来ます。
長屋王邸=現在の首相官邸といったイメージを持つことが出来るかと思います。
(参考資料)
現地案内板