日本史跡研究会 日々の徒然~埋もれた歴史を訪ねて~

日本各地の埋もれた史跡などをご紹介致します。また、日本史跡研究会の活動についてもご紹介しております。

坂本北裏遺跡環状列石(群馬県安中市)

 

  【 坂本北裏遺跡環状列石 】

 

            所在地: 安中市松井田町坂本字北裏  

          碓井峠の森公園交流館「峠の湯」敷地内に復元整備

 

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 平成9年(1997)11月から平成10年(1998)2月にかけて、碓井峠くつ

ろぎの郷公園整備事業に伴う発掘調査が実施され(安中市松井田町坂本字北裏125

5)、竪穴住居跡・柄鏡形敷石住居跡、そして環状列石が検出されました。

 

 環状列石は直径11.6mで、217個の石が使用されていました。

 

 勝坂焼町式土器や石器などの出土遺物から、縄文時代中期から後期にかけての集落跡

と推定されています。

 

 平成15年(2003)、サンドぺイブメント工法によって、碓井峠の森公園交流館

「峠の湯」敷地内に移築されました。

  

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 祭壇状の石組遺構、物を載せたと思われる台状の石組遺構がみられ、裏妙義の岩峰を

真南に臨む地に環状列石は存在しており、縄文人はどのような思いを託して祭祀を行っ

ていたのでしょうね。

 

 「坂本北裏遺跡環状列石」は指定史跡ではありませんが・・・、碓井廃線ウォー

ク、そして温泉と一緒に訪れてみてはいかがでしょうか(^^♪

 

 (参考資料)

     現地案内板