日本史跡研究会 日々の徒然~埋もれた歴史を訪ねて~

日本各地の埋もれた史跡などをご紹介致します。また、日本史跡研究会の活動についてもご紹介しております。

勘場木石器時代住居跡

 

  【 勘場木石器時代住居跡 】

 

           所在地: 吾妻郡長野原町大字大津

 

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 昭和28年(1953)、地主の塩野氏が田圃の造成中に偶然発見された縄文時代

期の住居跡である。

 

 昭和29年(1954)、発掘調査が実施され、直径約4.5mのほぼ円形の竪穴住居

が検出。床面は叩き固められており、中央部に炉跡が確認された。

 柱穴は12ヶ所確認されているが、そのうち6ヶ所が柱穴であったと推測される。ま

た、東北部の壁に沿って溝跡も検出している。

 

 遺物も加曽利E式の甕、浅鉢、堀之内式の深鉢といった土器や打製石斧、石棒、石

匙、摺石、凹石などの石器類といった具合に豊富に出土している。

 

 

 遺構は覆屋内でガラス越しに確認できるのだが・・・撮影には不向きですぅ💦

 

 また縄文時代住居跡としないで、石器時代住居跡としたのは???ってな感がありま

すね。

 

 加曽利E式や堀之内式土器が出土していることから、活発な流通も推察出来ます。山

間の長野原でも取れた山の恵み(猪や鹿などの動物やドングリ等の木の実)と交換して

いたのかな?

 

 縄文時代の生活に思いを馳せることの出来る遺跡です(^^♪

 

 (参考資料)

    群馬県の歴史散歩           山川出版社

    現地案内板