【 八木沢清水縄文時代住居跡 】
所在地: 渋川市小野子756-3
昭和51年(1976)9月、養魚池の築造工事を行った角田辰次氏によって発見さ
れ、昭和52年(1977)8月、本格的な発掘調査が行われている。
調査の結果、縄文時代から弥生・古墳時代に及ぶ住居跡や土坑などの遺構を検出し、
また土器・石器などの遺物が出土しています。
特に、地表下約1.5mの関東ローム層上面で検出した住居跡は、縄文時代草創期後半
(およそ6~8先年前)の遺構であり、群馬県内初の発見例である。
住居跡は、直径4.5~5.0mの楕円形で、傾斜面にあるため、南側は14㎝、北側
40㎝の深さになっている。
床面は、中央部が若干低く壁に向かい徐々に高くなっている。柱穴と思われる直径1
6~26㎝、深さ13~40㎝の穴が16検出しているが、配列に規則性はない。
住居跡から撚糸文・押型文土器が出土したが、炉跡は検出されていない。
なお、遺構自体は川砂で覆った後にコンクリートで埋没させて保存されており、現在
見られるものは、強化ガラスセメントによるレプリカである。
「八木沢清水縄文時代住居跡」は、渋川市から高山村に向かう山中にある。縄文時代
草創期、この地で狩猟や山・沢の恵みで生活していたのだろう。
覆屋もあり、遺跡は整備されているものの、訪れる人は少ないだろう💦
今後どのように活用できるかを官民一体となって考えていかねばならないと感じる。
(参考資料)
現地案内板