群馬県藤岡市白石の「白石稲荷山古墳」は墳丘長150m超の前方後円墳である。藤
岡市教育委員会では古墳の形状等の確認調査を実施しており、令和4年度は前方部の形
や大きさ、断面の形を調査しています。
去る10月16日(日)、発掘調査現地説明会が実施されましたので参加してまいり
ました(^^♪
( 「R-23トレンチ」 )
( 「R-25トレンチ」 )
今回の調査によって、白石稲荷山古墳は3つの斜面を持つ3段築成であることが改め
て確認されました。
特に上段と中段斜面は葺石が古墳を全周することが明らかとなりました。
また、古墳の東西でそれぞれ葺石列の傾斜が異なり、東側の傾斜がより急で葺石列の
施された縦幅が広いことも明らかとなりました。
東側は関東平野から古墳をより視認しやすい側であり、このことから白石稲荷山古墳
では、多くの人々に見える側を意識して、古墳がより大きく視認されるように工夫して
築造されていたと推測されます。
遺物としては埴輪片が検出しています。R-25トレンチの写真からもお分かりかと
思います。葺石列より上部の層で検出しているので、墳丘上から落ちたものと推察され
ます。
午前10時から参加したのですが・・・、前橋市教育委員会のMさんともお会い出来
ました(^^♪
地元紙にも発掘調査現地説明会の実施の告知があったので、多くの人々が見学に訪れ
ていました。このような説明会も文化財の保護と活用には重要!!
これからもより多くの説明会に参加して知見を高めていきたいです(^^♪