日本史跡研究会 日々の徒然~埋もれた歴史を訪ねて~

日本各地の埋もれた史跡などをご紹介致します。また、日本史跡研究会の活動についてもご紹介しております。

今城跡(大阪府高槻市)

 

  【 今城跡 】      評価  ★ (但し城館遺構としての評価)

 

   別  名:      郡家古城  

   所  在  地:      高槻市郡家新町

   築城年代: 永禄年間(1558~1570)?

   築  城  者:               三好長慶

   区  分:                 平山城

   現  状:    今城塚古墳公園

 

 

 6世紀前半に築造された前方後円墳で、継体天皇陵墓と考えられている「今城塚古

墳」。土塁や横堀状の地形が残されていることから、かつては城郭遺構と考察されてい

ました。

 

 元禄14年(1701)刊の『摂陽群談』には、「郡家古城。城主不詳。一名今城の

古城」と記され、18世紀末から19世紀初めに描かれた「山崎通分間延絵図」には、

「字今城山」「細川六郎古城跡」との書き込みも見られ、当時から城郭との認識があっ

たことがわかります。

 

 永禄年間(1558~1570)、三好長慶によって築かれたとも、明治12年(1

879)記された『郡家村村誌』では、「松永久秀によって芥川山城の支城」として築

かれたともされる。

 

 永禄11年(1568)、織田信長が三好勢の籠る芥川山城を攻めた際に改修を加え

たとも考えられており、高槻市埋蔵文化財センターによる発掘調査で、深さ40㎝の

外堀から鉄砲玉が出土しており、信長独特の内堀を埋め立てた工法も確認されており、

それを裏付けています。

 

 現在では発掘調査の進展もあり、土塁・横堀状遺構といった城郭遺構は、慶長元年

(1596)の慶長地震で墳丘が崩落した痕跡であったことが明らかとなっています。

 

 

 当然ながら「今城塚古墳」として訪問したのですが・・・当日は大雨☔周囲を歩いて

回りたかったのですが💦見学もわずかな時間で切り上げてしまいましたとさ(>_<)

 

 なお「今城塚古墳」としても別途更新致しますm(__)m

 

 (参考資料)

   大阪府中世城館事典      中西裕樹   戎光祥出版

   城巡礼 大阪48ヵ所めぐり            東京地図出版