【 塚原塚古墳 】
碓氷川南側の河岸段丘上に分布する塚原古墳群を構成する1基である。昭和13年
(1938)、『上毛古墳綜覧』では「西横野村11号墳」とされ、県道213号沿い
に開口している。
昭和45年から46年(1970~1971)にかけて測量調査が実施され、直径6
m×10mの円墳で、両袖型横穴式石室、自然石乱石積みで玄室長3.3m、幅1.7m、
高さ2mとされている。
昭和52年から53年(1977~1978)、平成18年から22年(2006~
2010)には『安中市遺跡分布地図 市内遺跡詳細分布報告書』作成のために塚原古墳
群の分布調査が実施されている。
石室開口部東側には「百八十八番供養塔」と刻まれた石碑が建立されているが、天保
14年(1843)建立のものと思われることから、石室が江戸期に信仰の場として利
用されていたと推察されている。
一見して古墳と分かる「塚原塚古墳」であるが、長らく通り過ぎるばかりであった。
いつでも来れると思っていても、開発等で失われる古墳は多い。
今後はより気になった時に訪れてしっかり撮影しておくことを心に留めたいと感じて
います(^^♪