日本史跡研究会 日々の徒然~埋もれた歴史を訪ねて~

日本各地の埋もれた史跡などをご紹介致します。また、日本史跡研究会の活動についてもご紹介しております。

卒業単位上乗せなるか? ~『西洋史特殊講義』レポート課題完成!!~

 

 いや~ぁ、3200字のレポート課題ってこんな苦労したっけ?

 

 苦節2週間、ようやく『西洋史特殊講義』レポート課題が完成しました(^^♪

 

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 本日さっそくポストに投函📮

 

 合格していればという大前提はありますが・・・、何とか2/21までに返却されま

すように💦

 

 そうすれば、3/12・13の最後の在宅特別科目習得試験に滑りこめます。

 

 何とか卒業単位2単位上乗せしたい。スクーリング講義での上乗せはコロナ禍で考え

られないのでぇ💦

 

 まぁ、合否が返却されるまではわからないので、ひとまず博物館学芸員資格取得科目

『博物館経営論』テキスト学習🖊に全力投球します。

宥勝寺裏埴輪窯跡(埼玉県本庄市)

 

  【 宥勝寺裏埴輪窯跡 】

 

   所在地: 本庄市早稲田の杜1-12-16 マリーゴールドの丘内

 

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 大久保丘陵の斜面に所在する埴輪窯跡で、平成13年(2001)、本庄新都心土地

区画整理事業に伴い発掘調査が実施され、窯跡の範囲調査の結果、五基の埴輪窯跡が良

好な形で残存していることが明らかとなった。

 

 丘陵斜面を利用した半地下式の登り窯で、長さ7m前後、幅1.5m。最下部に薪を入

れる焚口があり、その手前は作業が行いやすいように平らな部分を設けていた。

 

 窯内部は、薪燃焼部や埴輪焼成部で構成され、最上部には煙排出穴が開口する。ま

た、窯周囲には埴輪の材料である粘土を採掘する場所や、埴輪を造形する工房などの施

設が存在していたと推定されます。

 

 窯の周囲からは、人物埴輪や馬形埴輪のほか、靫形埴輪(矢を入れる武具の一種)、

蘙形埴輪(威儀具の一種)など様々な形状の埴輪片が出土している。これら遺物から、

「宥勝寺裏埴輪窯」が操業されていたのは、6世紀後半頃と推定されている。

 

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     ( 本庄早稲田の杜ミュージアムに展示されている靱形埴輪 )

 

 大久保丘陵や周辺台地上には多くの古墳が築造されているが、「宥勝寺裏埴輪窯」で

焼成された埴輪が運ばれ、墳丘上に立ち並べたと推測されています。

 

 

 一見すると何の変哲もない丘陵。しかし古墳時代には埴輪窯があり、そこで焼成され

た埴輪の一部は「本庄早稲田の杜ミュージアム」で展示されています。

 

 案内板のみの史跡ですが・・・、こうした史跡の所在を押さえておくことで周辺の

古墳を考察する事が可能となります。JR上越新幹線本庄早稲田駅」からほど近いの

で、「本庄早稲田の杜ミュージアム」と併せて見学されては如何でしょうか(^^♪

 

 (参考資料)

     現地案内板

令和3年度 前橋・高崎連携事業文化財展「東国千年の都」

 

 本日(2022.1/15)より1/23(日)まで、高崎シティギャラリー2階第六

展示室において、令和3年度前橋・高崎連携事業文化財展「東国千年の都」が開催され

ております。

 

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 サブタイトルは「発掘調査最前線 東国文化の中心地を掘ってみた2」。

 

 平成19年度から毎年1月に開催されてきた展覧会も、今回で15回目となりまし

た。今回のキーワードは、新たな発見!驚きの発見!

 

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 今回も展示遺物は多岐にわたりますが・・・、要注目の遺物として、

 

  ① 高崎市 若田坂上遺跡出土 人形土器

  ② 前橋市 元総社蒼海遺跡群出土 小金銅仏

  ③ 高崎市 綿貫遺跡群出土 須恵器・特殊扁壺

  ④ 高崎市 宿大類塚之越遺跡出土 線刻勾玉

                          などなど

 

 文化財の活用の一環である展覧会ということで、遺物の撮影可👌ただし、SNS上の

公開につきましてはご確認下さいませm(__)m

 

 なお、前橋会場(臨江閣1階西洋間)は1/28~2/2の期間となっております。出

品遺物は変わりありませんので、高崎・前橋いずれかの会場にお出かけ下さいませ

m(__)m

三条凧(新潟県三条市)

 

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 さて、今回ご紹介するのは「三条凧」。

 

 ここで問題です🎵「三条凧」の読み方は?解答はその、起源の終わりで!!

 

 

 慶安2年(1649)、三条に村上藩の陣屋が築かれる(飛び地領支配のための陣屋

は各地で見られますね)と、旧暦の端午の節句に凧揚げが推奨された。

 

 「・・・。」よく領地支配で奨励されるのは、農閑期に○○を作りなさい!というこ

とが多いのに、凧揚げが推奨された理由は不明です💦

 

 この頃の三条凧は、今でいう「江戸凧」であり、陣屋は領内の若手農民を募り、10

0枚張以上の大型凧を作り上げた。町民は30~50枚張までの凧であった。

 

 町民は「大きな凧を小さな凧で勝てないだろうか」と試行錯誤し、六角巻凧が発明さ

れ、毎年町民側が勝利するようになったことから、陣屋側も六角巻凧に変わっていった

という。

 

 こうしたことから、三条が六角巻凧発祥の地と呼ばれることとなった。なお、起源は

元禄5年(1692)との説もある。

 

 この説では、武士の子が凧揚げしているのを見た町民の子が自分の凧を揚げて相手の凧糸を切り、日頃の鬱憤を晴らしたのが始まりとされている。

 

 その後、陣屋VS町民の凧合戦は、町内単位(○○組と呼ぶ)の争いとなり、6月第

一土曜日・日曜日に開催されている。

 

 昭和初期には11軒あった凧屋は2軒となってしまった。

 

 

 さぁ、解答です(^^♪

 

 「三条凧」。普通であれば「さんじょうたこ」と呼びますが・・・、正解は「さんじ

ょういか」。たこではなく、いかなんですねぇ。

 

 合戦に負けた陣屋側の人が「あれはたこじゃない。いかだぁ」と言ったからだとか💦

 

 なので、凧屋さんも、たこや、ではなく、いかや、なんです(^^♪

 

 (参考資料)

   ふるさと玩具図鑑    井上重義    平凡社

本庄早稲田の杜ミュージアム(埼玉県本庄市)

 

  【 本庄早稲田の杜ミュージアム

 

            所在地:      本庄市西富田1011

          早稲田リサーチパーク・コミュニケーションセンター

                                         (早稲田大学93号館)1F

    入館料:             無 料

    休館日: 月曜日(祝日の場合翌日) 年末年始(12/28~1/3)

 

            公式HPはこちら     https://www.hwmm.jp/

 

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 令和2年(2020)10月15日、本庄市早稲田大学が共同で開設した。本庄市

早稲田大学が所蔵する豊富な資料を活用し、地域の歴史をグローバルな視点で捉えた

展示がなされています。

 

 本庄市展示室では、前の山古墳出土埴輪をはじめ、市内で出土した遺物を展示し、早

稲田大学展示室では、オセアニア民族造形美術品をはじめ、大学が所蔵する貴重な遺

物・資料を活用し、最新の研究成果とともに公開しています。

 

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 定期的に企画展覧会も開催されており、是非足繫く通ってもらいたいミュージアム

す(^^♪

 

 ※ ミュージアム内の遺物は、基本的に写真撮影可(早稲田大学展示室内においては要

   確認)です。そしてSNSにも公開して良いと確認を取った上で公開しております

   m(__)m

   詳細はインフォメーションでご確認下さいますよう、お願い致しますm(__)m

万年寺つつじ山古墳(埼玉県本庄市)

 

  【 万年寺つつじ山古墳 】

 

   所在地: 本庄市万年寺3-3-7 万年寺ふれあい公園

 

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 本庄市上里町に跨り分布する旭・小島古墳群を構成する古墳の1基である。

 

 1辺25m、墳丘高1.7mの方墳で、隣接する小島八幡山古墳と周溝が一部重複する

が幅8.5mの周溝が巡っていた。

 

 墳丘は削平されており、一見すると古墳とは思えない💦

 

 滑石製模造品(直刃状鎌 1、短冊状斧 2、袋状斧3、刀子6)、管玉1、臼玉1が

出土しており、「本庄早稲田の杜ミュージアム」に展示されている。出土遺物から4世

紀後半の築造と考えられている。

 

 出土遺物は本庄市指定文化財であるが、古墳は指定されていない。しかし、史跡案内

板くらいは整備されることが望まれますね(+_+)

仏像図典

 

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 昭和37年(1962)2月1日 初版発行      佐和 隆研 編

 

             吉川弘文館           ¥1500

 

 仏教美術作品(仏像)を鑑賞する際、如来・観音・菩薩・明王・天、羅漢及び高僧

像、曼荼羅などの美術史的解説などが書かれたものは必須である。

 

 本書では仏像の美術史的解説の他、印相や種字等が掲載されており、古書とはいえ役

立ちそうなので購入した次第である。

 

 奈良大学通信教育部での学びに限らず、今後の研究会活動でも利用できそうである。

 

 まぁ、吉川弘文館で発刊されたというのも購入した理由のひとつ。本棚に鎮座したら

【頭よさげ】に見えるかなぁという気持ちが大きい(^^♪

 

 古書店巡りでこうした本に出会うことは、孤独な学びの日々の一服の清涼である。