【 中之条町六合赤岩伝統的建造物群保存地区 】
所在地: 吾妻郡中之条町大字赤岩
赤岩地区は白砂川左岸の河岸段丘面上に位置することから水利に恵まれず、田畑から
の収穫のみでは生計が成り立たない集落であった。
そのため副業としての養蚕が発達したのであるが、開始時期は定かではない。
天明8年(1788)の絵図では、農業の他に男は山仕事、女は麻布を行うと書き添
えられている。
享和3年(1803)、集落は大火🔥に見舞われている。
明治10年(1877)に作成された『上野国郡村誌』に養蚕と麻が主要産業とあ
り、明治初期には前橋に繭が出荷され、明治後期には藤岡の高山社から養蚕指導の授業
員の派遣を受け、大正6年(1917)には赤岩地区出身の高山社卒業生が近代的な養
蚕の指導にあたっている。
養蚕は昭和30年代まで営まれたが、次第に衰退していったようである。
平成18年(2006)、重要伝統的建造物群保存地区に選定され、翌年には「富岡
製糸場と絹産業遺産群」リストに追加されていたが、構成資産見直しの過程でリストか
ら除外されている。しかし平成27年(2015)、「かかあ天下-ぐんまの絹物語
-」の構成文化財として日本遺産に認定された。
赤岩集落には幕末の蘭学者・高野長英が匿われた「湯本家住宅」が存在している。赤
岩ふれあい家・かいこの家に駐車場があるので、ここに車を停めての散策となります
(道路は地域住民の生活道路ですので、くれぐれも路駐はしないで下さい)。
訪れた際は、地元住民の方と御挨拶。そうしているうちに「うちを見るかい?」って
流れになり、お宅見学をさせていただきました(^^♪
地元住民とのふれあいも踏査には重要な要素。ガイドブックには記されていないこと
を御教示下さいましたよ(^^♪ 天下の名湯・草津温泉♨からも訪れられますので、是非
足をお運び下さいませm(__)m
(参考資料)
現地配付パンフレット
現地案内板