日本史跡研究会 日々の徒然~埋もれた歴史を訪ねて~

日本各地の埋もれた史跡などをご紹介致します。また、日本史跡研究会の活動についてもご紹介しております。

ムクノキ大明神(大阪府高槻市)

 

  【 ムクノキ大明神 】

 

           所在地: 高槻市大手町3-3

 

 

 江戸時代、高槻城三の丸の一角には大きなムクノキがそびえていた。

 

 18世紀初め頃、庶民が参加する盆踊りが高槻城内で行われた際、ムクノキ周辺に接

待所が設けられたとの記録が残る。

 

 明治11年(1878)に永井神社に奉納された「高槻城絵馬」、それ以後に描かれ

たとされる「高槻城図」にもムクノキが象徴的に描かれており、ムクノキがあったこと

は明らかである。

 

 現在はムクノキは残らず、ムクノキの株跡に小祠が祀られているが、この祠がいつ誰

によって祀られるようになったのか由来は定かではない。

 

 しかし「高槻まちかど遺産」に選ばれたことで小さな案内板が設置され、昔を今に伝

えている。

 

 (参考資料)

   文化財をめぐる 高槻まちかど遺産    高槻市立しろあと歴史館

   現地案内板