【 松永久秀の鼓塚 】
所在地: 高槻市高槻町12-23
高槻市では、市内95ヶ所に市民から身近な場所の歴史や伝承を公募し、まち歩きを
楽しめるよう「高槻 まちかど遺産」を選定しています。
史跡指定されていないものについて、案内板を設置する動きは各地で見られ、改正文
化財保護法の文化財の活用の一例として注目すべきものです。
さて、「松永久秀の鼓塚」ですが・・・、
かつて存在していた小字・堤塚は、高槻市東五百住出身ともされる松永久秀が鼓を埋
めた塚から転じたものと考えられています。
天保11年(1840)に描かれた高槻城絵図に小丘のような鼓塚が描かれており、
この伝承を今に伝えています。
「高槻 まちかど遺産」の案内プレートは、他の地域のものと比較してあまりに小さく
目立たないことが難点である💦💦
「松永久秀の鼓塚」の案内プレートは、セブンイレブン高槻高槻町店前(の電柱そ
ば)にあるのだが・・・、道行く人は気にも留めずに通過している。地元民ですらそん
な状況であり、他地区の人が案内プレートを探すのは一苦労であろう。
せっかく「高槻 まちかど遺産」を選定し、案内プレートを作成・設置したのに、市民
や観光客にその意義や設置意図が十分に伝わることなく(活用されることなく)、朽ち
果てていったならば、費用対効果は悪いと言わざるを得ないだろう。
高槻市は、安満遺跡公園や今城塚古墳などの整備といった具合に文化財行政の好例と
されるケースが多い街である。「高槻 まちかど遺産」もその一環であり、今後の文化財
保護と活用を考察するには格好の街の一つである。
(参考資料)
現地案内板