令和5年(2023)12月1日 第1刷発行 山本勉 武笠朗 著
吉川弘文館 ¥2500+税
奈良大学通信教育部で「美術史概論」テキスト学習していた際に苦労するのが仏師に
関して。平安期の康尚・定朝に連なる正系仏師、平安末期から鎌倉期にかけての仏師た
ち。なかなか理解するのに骨が折れたものである。
さて、本書は鎌倉以前の仏師についても序章で触れられているが、メインは鎌倉時代
の仏師たちである。
著名な運慶(慶派)・快慶(快慶派)、院派、円派、善派、そして地方仏師39名が
収録されている。
その事績と作風の特徴を図版とともに解説しており、仏像史(日本美術史)を学ぶも
のは必読書ではないだろうか。
これまで仏像に注目して著されたものは多々あったが、仏師に焦点を当てている点が
素晴らしい一冊。読破したとはいえ、一読しただけではなかなか仏師に関して理解する
のは困難な内容であった💦💦
本著を読み、興味を持った仏像を鑑賞しに寺院・博物館を訪れ、また読み直す。そう
した一冊かもしれません。是非、お手に取って購入してもらいたい一冊です(^^♪