日本史跡研究会 日々の徒然~埋もれた歴史を訪ねて~

日本各地の埋もれた史跡などをご紹介致します。また、日本史跡研究会の活動についてもご紹介しております。

少林山台遺跡N号墳(群馬県高崎市)

 

  【 少林山台遺跡N号墳 】

 

   所在地: 高崎市鼻高町字台297-3 少林山達磨寺境内 百庚申

 

 

 昭和10年(1935)、群馬県下の古墳一斉調査時に碓氷郡八幡村所在50基のう

ちには数えられてはいない。

 

 また昭和49年(1974)発行『群馬県遺跡台帳Ⅱ(西毛編)』に記載された少林

山古墳群5基に数えられた古墳であるかも定かではない。

 

 平成元年(1989)から翌年にかけて、少林山地区で地滑り被害が多発したことか

ら、地滑り対策事業の一環として「少林山台遺跡」の調査(発掘および測量調査)が実

施され、「少林山台遺跡N号墳」と採番されたようである。この調査の際、墳丘上から

埴輪片が採取されている。

 

 現状、墳丘上には130基ほどの庚申塔が建立されていることから、少林山達磨寺境

内図では「百庚申」と記されている。

 

 なお、墳丘の形状は円墳であり、「少林山古墳群」は5世紀中頃から6世紀初頭に築

造された群集墳であることから埋葬施設は横穴式石室と思われる。墳丘径等、詳細な情

報は不詳としておきます。

 

 

 少林山達磨寺は縁起だるまの寺として全国的に知られているが、境内にある古墳群に

ついてはあまり知られていない。

 

 あまりにも身近な古刹であり、足を運ぶことはなかったのだが・・・七草大祭の折に

参拝のついで(といっては古墳にも失礼ですが💦)に踏査してみました。

 

 身近な場所にも遺跡ってあることを知って欲しいと思います(^^♪

 

 (参考資料)

   現地配付パンフレット