日本史跡研究会 日々の徒然~埋もれた歴史を訪ねて~

日本各地の埋もれた史跡などをご紹介致します。また、日本史跡研究会の活動についてもご紹介しております。

信濃国分寺 三重塔(長野県上田市)

 

  【 信濃国分寺 三重塔 】

 

   所在地: 上田市国分1054-12  信濃国分寺境内

 

 

 天平13年(741)、聖武天皇による国分寺建立の詔によって伽藍が整備される

が、天慶元年(938)、平将門の乱の一環である国分寺河原の戦いによって創建当時

国分寺は焼失したとされ、その後、律令国家の崩壊に伴い、国家的保護は失われ、寺

は荒廃したとされる。

 

 寺伝では、建久8年(1197)、源頼朝善光寺参詣の帰路に信濃国分寺に立ち寄

った際、寺の衰退を憂い、塔の復興を命じたとされるが、現在残る「信濃国分寺 三重

塔」は和様・禅宗様折衷の建築様式であることから、室町中期建立と推察されている。

 

 また「貞享乙丑天三月二日(1685)」「享保十一丙午天三月二十八日(172

6)」「修覆延享五年辰三月七日(1748)」「葺替安永七戊戌天閏七月三日(17

78)」「修覆文政二己卯歳閏四月吉祥日(1819)」銘の棟札があり、塔の修復・

葺替の年が明らかである。

 

 

 日本遺産 レイラインがつなぐ「太陽と大地の聖地」構成文化財でもある「信濃国分寺

三重塔」。蘇民将来符授与の地でもありますから・・・是非足を運んでいただきたい場

所です(^^♪

 

 (参考資料)

   現地案内板