日本史跡研究会 日々の徒然~埋もれた歴史を訪ねて~

日本各地の埋もれた史跡などをご紹介致します。また、日本史跡研究会の活動についてもご紹介しております。

臨江閣別館(群馬県前橋市) 

 

 【 臨江閣別館 】

 

      所在地:             前橋市大手町3-15

   入館料:          無 料

   休館日: 毎週月曜日(祝日の場合、その翌日) 年末年始

 

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 木造二階建入母屋造、玄関車寄付、桟瓦葺の書院風建築。

 

 明治42年(1909)9月に着工。明治43年(1910)8月、前橋市で開催された一府十四県連合共進会に先立って、貴賓館として竣工されています。

 

 建築にあたっては、工期の短さから、経験豊富な建築請負人として市内の小曽根甚八が選ばれ、建築用材として、中山道安中の杉並木の巨木30本の払い下げを受けています。

 

 1階には西洋間(板床大広間)1室のほか、7室の日本間があり、2階には舞台を整えた150畳の大広間(舞台を含めれば180畳の広さ)があります。

 

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 大広間周囲に、安中杉並木の巨木を用いた柱があり、今も大屋根を支えています。

 

 共進会閉会後、前橋市に引き渡され、市役所庁舎・中央公民館として昭和56年(1981)まで使用されていました。

 

 今では、茶会やコスプレイヤー撮影会等の行事に貸し出されており、広く親しまれる歴史的建造物として活用されています(^^♪

 

 ※ 本来であれば「臨江閣本館」も同時に公開するのですが・・・別途公開致します

   m(__)m

 

また、本館へと続く渡り廊下は、明治43年(1910)7月に着手し、本館の一部改修として施工されたものです。幅1.83m、長さ18.41m。

 

 (参考資料)

     群馬県の歴史散歩  群馬県高等学校教育研究会歴史部会    山川出版社

     前橋の文化財                      前橋市教育委員会

     現地案内板

   現地配付パンフレット

まえばし教育の日文化事業 新出土文化財展2020~令和元年度発掘調査の成果~

 

 本日より11月23日(月・祝)まで、前橋市大手町三丁目の「臨江閣」別館で開催されている『まえばし教育の日文化事業 新出土文化財展2020~令和元年度発掘調査の成果~』をさっそく見に行ってきました(^^♪

 

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                 ( 臨江閣 別館 )

 

 実は群馬県民にもかかわらず、臨江閣内に入るのは今回が初めて💦

 

 「臨江閣」については別トピックにUPしますので・・・少々お待ちくださいm(__)m

 

 でっ、今回は『新出土文化財展2020~令和元年度発掘調査の成果~』ですねぇ。

 

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 令和元年度、前橋市内で実施された発掘調査で出土した遺物が紹介されています!

 

 展示遺跡としては・・・、

 

  ① 西大室上縄引遺跡Ⅱ     弘仁9年(818)の大地震に起因すると考えら

                  れる「地割れ」痕跡など検出

  ② 小島田八日市古墳        4世紀前半頃築造されたと推定される古墳

  ③ 上細井中西部遺跡群No.2  9世紀代の竪穴住居跡検出

  ④ 前橋城(市役所西地点)   

  ⑤ 天神風呂N地点遺跡      奈良・平安時代の竪穴住居跡など検出

  ⑥ 推定上野国府跡

  ⑦ 元総社蒼海遺跡群       平安時代の住居跡など検出

  ⑧ 西部第一落合遺跡群      9世紀後半から11世紀の遺構検出

 

 であり、貴重な遺物が間近で見られます!!

 

 国指定重要文化財「臨江閣」も無料で拝観出来ます。前橋公園駐車場に駐車すれば、前橋東照宮や前橋城址も併せて散策可能ですし、是非皆さん足をお運び下さいm(__)m

 

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           ( 日本庭園から群馬県庁を・・・ )

 

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 前橋も徐々に紅葉が進み、季節が進んでいるのが分かりますね。

こ、腰がぁ💦 ~無理は出来ましぇ~ん💦~

 

 う~ん💦三日前から少しばかり腰に違和感あったんですが・・・、昨日あたりから「こ、腰がぁ💦」という状況に変わってしまいましたぁ。

 

 そんなわけで、今も腰にはバッチリ湿布が。

 

 運動不足かなぁ(>_<) 仕事のし過ぎ?ってことは無い気がする・・・。

 

 昨日は午後ずっと机に向かってテキスト学習🖊してたから悪化したのかもぉ?

 

 立っていたり、座っていたりする分には全く痛みはないので、日常生活には支障がないから良いのですけれど・・・。

 

 でも、さすがに無理は出来ましぇ~ん。腰を痛めるのも〇回目ですからねぇ。これは既に癖になっているのかもしれないなぁ?

 

 腰をかばっていると、他の部位にも負担かかってしまいますから、しばらくは何時も以上に無理せずに養生しながら頑張ります(^^♪

 

 腰を痛めていてもやれることは沢山ありますからね!!

行田足袋(埼玉県行田市)

 

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 江戸時代前期より行田市では足袋づくりが開始され、周辺地域で綿栽培や青縞生産が盛んであり原料の入手が容易であったことから地場産業として発展した。

 

 明和2年(1765)の道中案内には「忍のさし足袋名産なり」と記されるほどとなり、江戸時代中期以降はさらに足袋づくりが隆盛します。

 

 明治時代、明治政府の殖産興業策によって海外からミシンを導入したことで機械化、工場での分業生産による生産化の近代化に成功。地場産業から近代産業へと脱皮発展しました。

 

 昭和13年(1938)には最盛期を迎え、行田には約200社の足袋商店が操業。年間約8,500万足の足袋を生産し、全国シェア約80%の足袋を生産する日本一の足袋のまちになりました。

 

 しかしながら、第二次世界大戦後の昭和30年前後を境にナイロン靴下の普及、洋装化が急激に進行し💦足袋の生産量は減少。

 足袋商店の多くが廃業もしくは被服生産などに転換していきました💦

 

 近年になると賃金の高騰💦職人の高齢化💦施設の老朽化💦などから足袋生産拠点を市街・海外へと移すケースが目立つようになり、現在では約20社余が足袋生産・販売に携わり、年間約141万足、全国シェア約35%を行田で生産しています。

 

 

 写真の足袋・・・、「足袋とくらしの博物館」で購入したものです。こちらは別途ブログでご紹介することにします。

 

 落語家の昇太師匠、山城に登る際に足袋を履いているようですねぇ。足袋は日本の伝統。これからも大切にしたいものですね。

令和2年度高崎市観音塚考古資料館 第32回企画展『高崎市中原Ⅱ遺跡1号古墳出土埴輪の世界』

 

 令和2年11月14日(土)、つまり来週から令和3年2月28日(日)まで、高崎市観音塚考古資料館で、第32回企画展『高崎市中原Ⅱ遺跡1号古墳出土埴輪の世界』が開催されます!!

 

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 中原Ⅱ遺跡1号古墳は、旧吉井町長根に所在し、墳丘径約24mの古墳から家形埴輪や馬形埴輪といった形象埴輪、鞆形埴輪など質・量豊富な埴輪が出土しています。

 

 群馬県の古墳の特徴の1つとして、埴輪の質・量が豊富なことが挙げられますが・・・、前方後円墳といった大型古墳以外の群集墳を構成する中小規模の古墳も同様な特徴があります。

 

 今回の企画展では、埴輪のもつ魅力を堪能すると共に、形象埴輪に対する理解を深め、中規模古墳に配列された埴輪群像から形象埴輪設置の意義を考察しています(^^♪

 

 この季節は各地の博物館・資料館で企画展・特別展が開催されていますね。是非、高崎市観音塚考古資料館にも足をお運び下さいm(__)m

伊勢崎市赤堀歴史民俗資料館(群馬県伊勢崎市)

 

 【 伊勢崎市赤堀歴史民俗資料館 】

 

     所在地:        伊勢崎市西久保町2-98

     入館料:            無 料

     休館日: 毎週月曜日(祝日の場合、その翌日) 年末年始 臨時休館日

 

 ※ 公式HPはこちら  https://www.city.isesaki.lg.jp/kanko/rekishi/akabori/5320.html

 

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 昭和60年(1985)、赤堀村歴史民俗資料館として開館。

 

 平成17年(2005)、平成の市町村大合併によって、伊勢崎市に編入され、伊勢崎市赤堀歴史資料館に改称。

 

 伊勢崎市内から出土した考古資料は1F。蛇塚古墳出土の埴輪馬は必見です!

 

 2Fには、江戸時代末期に建てられた民家(一部を復元移築)の台所や、民俗資料を展示しています。

 

 伊勢崎市内には古代豪族居館である原之城遺跡、佐位郡衙正倉、十三宝塚遺跡などなど貴重な史跡が点在しています。史跡巡りをする際、先ず「伊勢崎市赤堀歴史資料館」で情報収集するのがお薦めです。

 

 季節ごとに企画展が開催されるほか、古文書講座等も開催されています。入館無料ですから、お気軽にお立ち寄りいただければと思います(^^♪

前橋市粕川歴史民俗資料館 令和2年度秋期企画展『赤城山南麓の弥生土器ー赤城山南麓地域の形成ー』

 

 前橋市粕川町膳にある「前橋市粕川歴史民俗資料館」において、令和3年2月28日(日)まで開催されている令和2年度秋期企画展『赤城山南麓の弥生土器赤城山南麓地域の形成ー』を先日見学してきました!

 

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 赤城山南麓地域の弥生土器は、特徴的な土器がまとまって出土する傾向があり、長野県北東部や栃木県、福島県南部、そして埼玉県北部地方の土器の影響を受けながら、弥生時代中期後半に形成されたといえると考えられています。

 

 今回の企画展では、弥生時代中期後半という時代の赤城山南麓周辺地域の土器が間近で観察することで、赤城山南麓地域の弥生土器の特性を探ってみては如何でしょうか。

 

 企画展を見学したあとは・・・、資料館間近にある「膳城跡」も併せて見学されることをお薦めします(^^♪

 

 この時期には各地の博物館・資料館で秋期企画展・特別展が開催されています!!

 

 やはり多くのモノを見ることで、観察眼は養われますし、可能であれば遺物のスケッチなどもしてみてください。

 某もスケッチをし始めました・・・がっ、絵心がない💦💦💦これも多くの実践が必要だろうから、コツコツ進めていきます(^^♪