日本史跡研究会 日々の徒然~埋もれた歴史を訪ねて~

日本各地の埋もれた史跡などをご紹介致します。また、日本史跡研究会の活動についてもご紹介しております。

ついでと言っては何ですが💦

 

 病気療養中の従業員に給料&見舞金を持参するために倉渕に🏇

 

 持参のついでというわけではないですが、道すがらの史跡を踏査しブログ記事確保し

なければ・・・。

 

 🔵  多胡神社             高崎市上里見町

 

   これから詳細な調査が必要であるが、多胡碑との関わりがありそう。

 

 🔵  西間野猿落としの磨崖碑       高崎市上里見町

 

    文化6年(1809)、難工事を達成した記念碑である

 

  🔵  旧岩氷小学校校庭のユリノキ    高崎市倉渕町岩氷

 

     天然記念物も今後紹介すべきかなぁ💦

 

   🔵  中尾城跡             高崎市倉渕町水沼

 

   以前から気になっていた城跡。物見の類であろう。

 

 

 午後からはしっかりと学びを進めていかなきゃなぁ💦 なんせ、ここ一週間まともに

進捗していないのでぇ(>_<) ボチボチ頑張ります(^^♪

義民兵内の墓(埼玉県児玉郡美里町)

 

  【 義民兵内の墓 】

 

      所在地: 児玉郡美里町関273 関観音堂境内

 

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 義民兵内こと遠藤兵内は、享保10年(1725)、関村で代々名主を務めた遠藤家

に生まれた。

 

 宝暦年間(1751~1763)になると、中山道を通行する人馬が増加し、それま

で奉仕していた伝馬を勤める人を出す助郷の村数が不足するようになっていた。このた

中山道宿々の問屋は裕福な村役人層を資金元にして助郷の範囲を広げるように幕府に

働きかけていました。

 

 幕府は明和2年(1765)の徳川家康百五十回忌忌法要を理由に中山道日光道中

の十里四方の村々に助郷の指名を行い、石高百石につき人足六人馬三疋、沿路の村々は

金六両負担するように命じている。

 

 この時期の地域の農民たちは、水害によって米の収穫が減少し生活に困窮し、また徳

川家治将軍就任祝いのため来日した朝鮮通信使接待費用として、石高百石につき金三

両一分二朱という臨時の税を払ったばかりの状況であった💦

 

 明和元年(1764)12月、中山道本庄宿の助郷であった武蔵国秩父・児玉・大

里、上野国多野佐波新田各郡の農民一万八千余名が十条河原に集結し、相談の結果、江

戸まで越訴することとなった。

 

 その数日後には本庄で上野信濃方面の農民と合流し、江戸へと向かいます。この報を

受けた幕府は関東郡代伊奈半左衛門に取鎮めを命じた。伊奈は農民の助郷撤回の要求

を無条件で聞き届け、助郷拡大を撤回します。

 

 農民たちは要求が聞き入れられると、日頃自分たちを苦しめている村役人や高利貸を

襲撃し二十数軒を打ち壊した。騒動は翌年の正月にようやく沈静化している。この一連

の騒動は伝馬騒動と称されています。その指導者の一人が遠藤兵内でした。

 

 打ち壊しに参加したのは一部の先鋭化した農民であったが、幕府は兵内の獄門(いわ

ゆる晒首)をはじめ三百六十余名の処分を行い、兵内は明和3年(1766)2月13

日に斬首されています。兵内の首は三日間晒されたという。

 

 明和5年(1768)、伝馬騒動に参加した人々の手によって、指導者であった遠藤

兵内を追慕供養するための宝篋印塔が建立されました。

 

 平成元年(1989)、老朽化した宝篋印塔の大規模な改修が実施され、大きな傘部

の下にある塔身の内部が直径20㎝程の円筒形に刳り貫かれ、その内部から多数の古文

書(宝篋印陀羅尼、寄進札、血脈、戒名書)や木造小宝篋印塔が詰められた状態で発見

されています。

 

 

 天下の義民は数多おりますが、遠藤兵内もその一人。伝馬騒動に関しては多少知って

いたが、美里町を訪れるまで義民兵内という人物については未知であった。

 

 これまで城館遺跡ばかり訪れ、こうした古跡には注目してこなかった。しかし、地域

の歴史を学ぶ上で「義民兵内の墓」のように多くの史跡にも着目していかねばならない

と感じている。

 

 (参考資料)

   現地案内板

美里町遺跡の森館(埼玉県児玉郡美里町)

 

  【 美里町遺跡の森館 】

 

   所在地:         児玉郡美里町木部574

   入館料:                 無  料

   休館日:    月曜日(祝日の場合その翌日)年末年始(12/28~1/4)

 

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 平成5年(1993)、美里町の21世紀の文化拠点として建設されている。

 

 多目的ホール棟、展示棟からなり、展示棟に文化財常設展示室および企画展示室が存

在している。

 

 美里町の遺跡から出土した貴重な遺物が展示されており、拝観する価値は高い施設で

ある。

 

 受付で無料で貰えるガイドブックの内容も非常に充実しており、至れり尽くせりとは

このことだろう。

 

 遺跡の森館がある地は「木部山古墳群」もあり、踏査も兼ねて訪れることをお薦めし

たい。

現地踏査👣の事前準備に活用しましょう!

 

 四たび新型コロナウイルス感染拡大の様相を呈してきた昨今。奈良大学文学部文化財

学科で学ばれる仲間たちも「現地踏査」することがなかなか難しい状況にあるかと思い

ます💦

 

 そんな状況下ではありますが・・・、「現地踏査」の事前準備に活用したい、いや、

すべきものがあります。

 

 その前に皆さんは「現地踏査」の前に下調べしています?していない💦という声もあ

りそうですが・・・。

 

 ネットの情報や各自治体史、博物館図録など様々な手段で情報収集して「現地踏査」

を行うことが良いとされています。

 

 そして、是非皆さんに活用してもらいたいものが、各市町村で有償・無償頒布されて

いる文化財ガイドブックです!!

 

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 これは無償で頒布されている埼玉県児玉郡美里町文化財ガイドブック『美里の文化

財』ですが、地域の指定文化財が一冊の本にまとめられているって「現地踏査」にはも

ってこいだと思います。

 

 こうした文化財ガイドブックを活用して、地域の気になる史跡を訪れることを積み重

ねていけば、学習した知識がより身につきます。

 

 また文化財ガイドブックで身近な地域の知らなかった史跡を知る事ができることもあ

るでしょう。

 

 各市町村ではこうした文化財ガイドブックの他に文化財マップ(埋蔵文化財マップ)

も頒布していますから、併せて「現地踏査」に活用してくださいm(__)m

 

 あっ、大切なことを忘れていました💦

 

 文化財ガイドブックや文化財マップは、各自治体の教育委員会(役場の窓口や博物

館・資料館等)で頒布していますので、お気軽にお問い合わせくださいm(__)m

またちょっとバタバタしちょります💦

 

 昨日今日と仕事でバタバタしてしまい、ブログ更新にも支障が出ております💦況や

卒業論文草稿』執筆等学びをや💦

 

 先日の児玉郡等の史跡踏査で発見した史跡は良いものなので、落ち着いて更新したい

ですし、資料整理も未だ手付かずですので少々お待ちくださいm(__)m

 

 今夜は少しでも学びを進捗させたいなぁとは思いますが・・・、身体のあちこちが痛

い(>_<)

 

 『卒業論文草稿』はあと少しで目途が付きそう。良好な先行論文を参考に上手なまと

めをすることに専念します。あっ、その前に推敲もしっかりしておかなきゃなぁ。

 

 ふぅ。とりあえず今夜はできる限りのことをしますかね(+_+)

令和2年度 第4回企画展『かみかわの古墳を知ろう④ ~古墳を造った人々の住むムラ~』

 

 埼玉県児玉郡神川町の上川多目的交流施設で3/31(水)まで開催されている(な

お、緊急事態宣言発令中の開催開始であったことから、期限を4月まで延長するとのこ

とでした。)令和2年度 第4回企画展『かみかわの古墳を知ろう④ ~古墳を造った

人々の住むムラ~』を見学してまいりました(^^♪

 

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 神川町には多くの古墳が存在しており、今回の企画展では古墳時代の集落跡である中

道遺跡出土遺物を中心に展示がされています。

 

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 古墳時代の須恵器などを間近に観察でき、スケッチもしやすい。え~っ、私自身は何

度も言うようですが本当にスケッチ下手💦それでも「これなら書けるかも」と思った遺

物の何点かは書いて練習を重ねています。やらないで何時までたっても上達しないのな

らば、やって少しでも上手くなれれば良いなぁと思いまして。

 

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 コロナ過もあってか、人っ子一人いなかったので、遺物を独り占め状態。

 

 写真撮影も可でSNS拡散してくださいとのチラシも貼ってありました。がっ、やっ

ぱり貴重な遺物は直に見てもらいたいので、遠めからの写真に致しますm(__)m

 

 これまで神川町は近くても古墳等の史跡踏査は行っていないので、こうした企画展を

見学することで遺跡の存在を認識できます。

 

 パンフレットなども頂いてきたので、今後神川町の史跡踏査報告もしていきたいと思

います(^^♪

児玉郡他現地踏査 ~貴重な史跡の数々~

 

 今日は1ヶ月ぶりに現地踏査に🏇 児玉郡中心に踏査してきました。

 

 コロナ過ですから、コンビニにも立ち寄らず💦 

 

 🔵 神田地区古墳群       藤岡市宿神田

 

   以前発掘調査現地説明会にも参加した古墳群。通りかかったら案内板が設置され

   ているのを遠目で発見したので立ち寄ってみました。

   円墳が17基ほど確認できます。

 

  🔵 頭椎大刀発見の古墳     藤岡市宿神田

 

    現在、墳丘は消滅しておりますが案内板が設置されています。

 

  🔵 神川町多目的交流施設    児玉郡神川町下阿久原

 

    令和2年度 第4回企画展『かみかわの古墳を知ろう④~古墳を造った人々の住

    むムラ~』を見学です。これが本日の目的の一つでした。

 

  🔵 野上下郷石塔婆        秩父郡長瀞町野上下郷

 

     日本一の板石塔婆。偶然発見したので💦

 

  🔵 矢那瀬の石幢          秩父郡長瀞町矢那瀬

 

    こちらも偶然発見しました。この石幢、素晴らしいものです(^^♪

 

 でっ、最大の目的地であった「鉢形城跡」に行ったんですが・・・、コロナ過で歴史

館臨時休館中💦発掘調査現地説明会も実施されていましたが、事前申し込みしてないし

💦ちょっと雨脚強くなってきたしぃ💦 ということで結局スルーしました(>_<)

 

  🔵 代官遺跡            大里郡寄居町用土

 

    今日最大の発見がこちら!!江戸時代の旗本・水上美濃守の知行地であったこ

    の地の代官屋敷を偶然発見(^^♪ これが2021年の初新規城館跡となりまし

    たぁ(^^♪

 

  🔵 関流算術の碑          児玉郡美里町木部

 

    今日は偶然発見する史跡が多い。こちらもその一つ。

 

  🔵 木部山古墳群           児玉郡美里町木部

 

    遺跡の森総合公園内に点在している。うち4基を確認。

 

  🔵 美里町遺跡の森館         児玉郡美里町木部

 

    久々に立ち寄った資料館。やっぱり考古学を学んだから遺物の見方も違います

    からね。

 

  🔵 義民遠藤兵内の墓         児玉郡美里町

 

    遺跡の森館で知り、道すがらあったので立ち寄りました(^^♪

 

 このあとは「本庄早稲田の杜ミュージアム」も行こうかと思ったのですが、思った以

上の収穫に帰路につきました。

 

  🔵 天王塚古墳             藤岡市白石

 

    白石古墳群の一基。以前から気になっていたので確認してみました。

 

 2021年、今回の踏査がもっとも収穫ありました(^^♪ これでブログ更新記事も多

少確保出来たので、今夜から再び机に向かいます🖊

 

 ※ 今日は富岡市の「中高瀬観音山遺跡」で発掘調査現地説明会が実施されていたのを

  帰宅後に知り、ちょっとショック(+_+)でもありました💦