【 峯林古墳 】
所在地: 高崎市若田町512 八幡霊園内
若田原古墳群を形成する一基であり、群馬県指定史跡。
直径17.6mの円墳で、墳丘は二段築盛で基壇を有し、表面を葺石で覆われている。
埋葬部は前庭部がつく両袖型横穴式石室であり、基壇上に構築されている。南に開口しており、全長約6.3m、玄室部長約3.4m・幅約2.5m・高さ約1.9m。
石室は輝石安山岩を用いた石積みで、埋葬部の平面形は胴張り状をなし、壁石の積み上げはドーム上をなしている。自然石乱石積であり、敷石はない。
石室前から須恵器の高杯4、土師器杯1が出土している。出土遺物から、古墳築造は古墳時代終末期に近い七世紀後半と推定されている。
七世紀後半ということは、薄葬制が出されており、墳丘の規模は身分相応の立場にあったものとされ、剣崎長瀞西遺跡との関連から馬産に携わった渡来人の墓とも考えられる。
築造には高麗尺が用いられたと考えられ、これを裏付けているように思われる。
『上毛古墳総覧』では、碓井郡八幡村16号古墳と記されている。
(参考資料)
群馬の古墳を歩く 前原豊 小島敦子編 みやま文庫
現地案内板