日本史跡研究会 日々の徒然~埋もれた歴史を訪ねて~

日本各地の埋もれた史跡などをご紹介致します。また、日本史跡研究会の活動についてもご紹介しております。

譲原石器時代住居跡(群馬県藤岡市)

 

  【 譲原石器時代住居跡 】

 

            所在地:     藤岡市譲原字屋敷1087

    休館日: 毎週火曜日 祝日の翌日 年末年始(12/29~1/3)

 

 

 昭和8年(1933)、周囲から石製品や縄文土器などの遺物が表層採取されてお

り、昭和12年(1937)、旧美原村立美原小学校譲原分教場建設に伴う整地作業中

に遺構が確認されました。

 

 昭和21年(1946)、発掘調査が実施され、住居跡の規模や形状は不明ながら、

住居中央に長さ76㎝、幅65㎝の4個の結晶片岩で囲まれた炉跡があり、その周囲4.

3m×3.6mの範囲に石礫が確認された。遺物としては住居跡から石鏃、石斧、石錘が

出土した。

 

 ちなみに遺構発見の際、小礫部を遺構外と誤認して取り去っている。これは発掘調査

の手法が未確立であった時代を経て、現在の文化財保護に至る道のりの出来事として、

考古学を学ぶものは知っておいてもらいたい出来事である。

 

 

 検出した遺構、遺物から縄文時代前期から晩期初頭の住居跡と推察されている。

 

 周囲は「譲原石器時代集落跡」であり、こちらに関しては別トピをご覧頂きませ

m(__)m

 

nihonshiseki.hatenablog.com

 

 

 現在、遺構は覆屋内に保存されており、09:00~17:00に見学することが出

来ます。「道の駅 上州おにし」内にあるので、地元農産物等々の購入やドライブ休憩で

お立ち寄りの際に見学いただきたいと思いますm(__)m

 

 (参考資料)

   現地案内板