某が奈良大学通信教育部での学び6年目突入したということは、即ち新たに奈良大学
通信教育部に10月から入学された方もいるということにハタと気づく。
コロナ禍中であるにもかかわらず、知見を高めたいと通信教育部の門を叩かれた
方々に向けて・・・、いくつかこれまでの記事を踏まえつつアドバイスをば!!
しっかり学ぶためにテキスト・サブテキストをノートにまとめる、あるいはテキスト
を熟読するなどしてレポート課題に取り組むといった具合に、人それぞれ勉学に励む手
法はありますから、そこは一長一短、ここでは触れません。
しかしながら、考古学概論、史料学概論のいずれかの分野は今後の学びの基礎・土台
ですからこれだけはしっかりと学ぶことは必須です。
その上で、いくつかのアドバイス!!
➀ せっかく通信教育部に入学したのですから多くの本を読みましょう!
ここでいう「本」とは、一般書ではなく学術書や学術論文の類。入学当初は訳も分
からない専門用語だらけで、読みにくさを感じるでしょう。
ですが・・・、最終的な目標(これは卒業という目標の意)である「卒業論文」執
筆にはどれだけ学術的な本を読んできたかが必要になります。
② 質問票はより多く活用しましょう!!
基本的に通信教育は孤独な学びの継続であり、教授との接点はスクーリング講義く
らい。
しかしながら、質問票を活用することで教授からの御教示を得られます。
③ 博物館・資料館には積極的に足を運ぼう!!
これまで馴染みのなかった地元や各地の博物館や資料館に積極的に行くことを心掛
けましょう。
貴重な遺物を観察してスケッチする、展示解説で大切だと思われるものを書き写す
って大切な事なんです。
その際に必要となるのは、「野帳」と「単眼鏡」。
野帳は、文具店やミュージアムショップで入手可能です。この野帳に遺物のスケッ
チをしたり、各地の層位や土器編年などを書き込んでいくと学者っぽくなります。
単眼鏡ですが・・・、ニコン・モノキュラーHG(¥20000くらいだったか
な)を購入しておくと遺物の細かな装飾も見れますし、一生涯使用できますから良
いと思います。
さらにミュージアムショップで「図録」購入しておくこともおすすめ。資料作成や
論文執筆の際の巻末資料として活用できます。
④ 発掘調査現地説明会や講演会にも参加しよう!!
これも馴染みのないことかもしれませんが・・・各地で行われている現地説明会や
講演会に参加することで、テキストだけでは学べないことを学べます。
テキストで記述されている貴重な遺構を実際に見ることは非常に重要なこと。層位
、切り合いなど実際に見ないと理解出来ませんから💦
また発掘調査担当者(文化財行政担当者)と知り合いになることは生涯の財産とな
ります。
⑤ 現地踏査を積極的に行おう!!
現地踏査というと???かもしれませんが、日本各地に残る文化財の数々を訪れる
ことです。
寺院で仏像を拝観したり、吉野ヶ里遺跡など遺跡を訪れたりといった方がわかりや
すいですね。まずは地域の文化財を訪れてみることから始めてみては如何でしょう
か?
各市町村公式ホームページや文化財保護課などで情報収集してみましょう。
また「奈良学友会(奈良大学通信教育部卒業生の会)」が主催している見学会等に
参加してみるのも良いかもしれません。
今後、将来的に学びを継続して行こうと思って入学された方に向けての最低限のアドバイスであり、以前の記事を引っ張り出して、これから学ばれる方々に向けてつらつら
書きましたが・・・、学ぼうと思った動機も人それぞれ。
参考になると思ったことがあれば、是非実践して欲しいと思います(^^♪