日本史跡研究会 日々の徒然~埋もれた歴史を訪ねて~

日本各地の埋もれた史跡などをご紹介致します。また、日本史跡研究会の活動についてもご紹介しております。

世間はシルバーウイーク突入間近💦

 

 世間一般では明日からシルバーウイークなんて言葉も聞かれますが・・・、某は明日

も、明後日も仕事💦

 

 その怨念が台風となって日本列島を蹂躙するというわけではないですが、とりあえず今夜半から明日にかけては台風の影響が出るでしょうね(+_+)

 

 コロナ感染者も減少傾向にあるので、今週末の台風は行動自粛を促すもの。

 

 明日明後日は、世間一般も台風の影響で観光も出来ないでしょうねぇ💦こうした行動

変容でコロナ感染者が益々減少して、ひとまず「WITH コロナ」の状況になれば良い

なぁ💦

 

 今月末には緊急事態宣言の解除はされるでしょうが、マスク着用・手指の消毒といっ

た基本的感染対策は継続しなければならないでしょうね。

 

 それでも多少は観光をしたり、研究会活動を実施出来たりするようにならないかな

ぁ。その時のためにいろいろと準備も進めておきたいと思っています。

 

 おっ、そうすると・・・やることがまた一つ増えるのかぁ(+_+)

 

 やる事だけが増えて、一向に減らない💦💦💦ふぅ💦💦💦 

日本の歴史的建造物 社寺・城郭・近代建築の保存と活用

 

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  令和3年(2021)2月25日 発行     光井 渉 著

 

                   中公新書       ¥900+税

 

 これまで数多くの本を紹介してきたが、この一冊は是非ともお薦めしたい。

 

 文化財保護法一部改正によって、活用という面が強調されている現在。明治時代から

現在まで続く文化財保護の歴史を知っておくことは必要である。

 

 法隆寺などの社寺、姫路城などの城郭、東京駅などの歴史的建造物、さらには妻籠宿

などの町並みの保存と活用はどのような経緯で行われるようになったのか。これからの

文化財保存と活用を考える上で、本書は読んでおくべきである。

まもなく四年目が終了💦 ~成績通知書到着なり~

 

 残すところ15日で、奈良大学通信教育部4年目の学びが終了💦成績通知書も到着し

ております。

 

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 4年目の学びの学びの中心となったのが、『卒業論文』であったのは間違いありませ

ん。半年余りに亘り草稿&本稿執筆に専念し、8単位認定されたことが最大の成果で

す。しかも「優」評価いただけました(^^♪ 

 

 主査の相原嘉之教授にもお会いして、お話出来たことも(え~っ、コロナ禍中であり

ましたので、卒業論文面接指導について、これまでブログでも報告しておりませんでし

たm(__)m)今年度の成果です。

 

 コロナ禍ということで、冬夏のスクーリングは在宅特別スクーリングとなり💦卒業単

位上乗せのため、『文化財修復学』を苦渋の決断で受講。「良」評価でしたが(>_<)2

単位を上乗せ出来ました。

 

 テキスト学習による卒業に必要な単位取得が全く出来ていなかったので、この点は

「もっと出来たのではないか💦」との反省点(>_<)

 

 しかしながら、博物館学芸員資格取得『博物館資料論』&『博物館資料保存論』二教

科が「優」評価で認定され、また『博物館概論』テキスト学習&レポート課題完成とい

ったように、テキスト学習は博物館学芸員資格取得に向けた取り組み強化した1年間で

した。

 

 また『博物館実習(1)』に関しても博物館自主見学レポート合格という結果も得る

ことが出来ました。

 

 したがって・・・、当然のことながら💦

 

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 卒業に必要な単位も12単位不足💦博物館学芸員資格取得もならず💦

 

 5年目の当面の目標は・・・、

 

  ① 『博物館実習(1)』を終了すること

  ②    博物館学芸員資格取得に向けて、『博物館概論』科目習得試験合格

  ③   現在進めているテキスト学習『西洋史特殊講義』を終わらせて、卒業に必要な

    単位2単位を上乗せすること

 

 そして、最大の目標はスクーリング次第にはなりますが卒業ですかね💦

 

 ただコロナ感染状況によって先行きは不透明💦博物館学芸員資格取得に向けても着実

に前進させる必要もあります。いずれにしても変わらず努力を重ねてまいります(^^♪

岡石遺跡(長野県小県郡青木村)

 

 【 岡石遺跡 】

 

    別 名: 令制東山道浦野駅(推定)

         所在地: 小県郡青木村当郷字岡石、字惣門

 

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                                                      ( 惣門B地点 )

 

 大宝元年(701)、『大宝律令』が制定され、全国的に駅伝制が次第に整備された

が、上田・小県地方には浦野駅・曰理駅という二つの駅が設置されている。

 

 天平宝字元年(757)の『養老律令』「厩牧令」に駅馬数が定められており、通常

10匹常備と定められている。浦野駅は保福寺峠という険路を控えていたことから、1

5匹常備と定められた。

 

 信濃国府に隣接した浦野駅が何処にあったのかは未だ判明していないが、一志茂樹氏

は元宿の地名を発見し、浦野駅の中心地を当郷の岡石地区と推定していた。

 

 当地区が圃場整備事業の対象地となったことから、県史主任編纂委員である黒坂周平

氏を中心に、上田小県誌歴史部委員メンバー、青木村教育委員会郷土史研究会などで

事前調査を行い、地形・地名などから発掘地点が選定された。

 

 昭和50年(1975)4月20日から5月7日に第一次発掘調査、11月1日から

12月14日に第二次発掘調査が実施された。

 

 岡石A地点  第一次調査で最初に発掘された地点。縄文時代の石鏃、弥生時代の石

        包丁、箱清水式土甕片、古墳時代の土師器甕類、須恵器大形甕類片、

        中世の青磁白磁などが出土している。

 

 岡石B地点  掘立柱建物遺構の柱穴(ピット)約120を検出。

        遺物の多くが平安後期から中世にかけてのものである。

 

 岡石C地点  平安期と推定される住居跡の一部を検出。

        縄文時代の土錘、弥生時代の磨製石鏃、平安期の土師器・須恵器など

        の遺物が出土している。

 

 岡石D地点  竪穴住居跡17、小竪穴・土壙・ピットなど多数、溝跡1を検出。

        土師器・須恵器が多数出土している。

 

 惣門A地点  完形の古式土師器甕などが出土するも、遺構は検出されず。

 

 惣門B地点  土壙状・ピット状遺構などわずかに検出。

 

 以上のように調査地点からは、予測していた浦野駅跡を積極的に示す遺構・遺物は確

認されていない💦

 

 東山道浦野駅推定地ではあるが、青木村指定史跡として小公園として四阿も建てられ

ている。こうした史跡も地元の歴史を伝えるものであり、今後も大切に保護していくこ

とが求められよう。

 

 (参考資料)

   青木村誌 歴史編 上    

   現地案内板

来期への三択 ~在学か?休学か?退学か?~

 

 奈良大学通信教育部での学び4年目も間もなく終える。

 

 今年度は『卒業論文』合格判定頂いたこともあって、卒業予定者扱いであった。卒業

に必要な単位が12単位不足していますから、当然卒業は出来ません。

 

 通信教育部から、5年目の来期学籍をどう考えるか?の確認票で三択が迫られます。

 

 ① 来期も学びを継続するという「在学」

 ② コロナ禍などの諸事情によって学びを一時中断する「休学」

 ③ そして通信教育部での学びを辞める「退学」

 

 人それぞれ、コロナ禍での学びに対して様々な考え方があるでしょう。もちろん某は① 「在学」を選択致します。

 

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 とりあえず今冬のスクーリング講義が再開されさえすれば、卒業単位を上乗せするこ

とも出来るのですが・・・。

 

 ひとまず卒業に必要なテキスト学習を進めること。博物館実習(1)に参加して単位

取得を目指すこと。可能な限り博物館学芸員資格取得テキスト学習も進めること。

 

 以上が5年目の目標かなぁ💦

 

 状況は日々刻々変化しておりますから、出来ることを1日1日大切に過ごし学びを進

めてまいります(^^♪

秋の味覚の代表・松茸を求めて・・・。

 

 つい1週間前のテレビで、信州小県郡青木村で秋の味覚の代表、キノコの王様である

松茸が大豊作とのこと。道の駅・あおきで販売されているってなことで、出陣すること

となった。

 

 早朝8時から若干ではあるが仕事があったので、家を出たのは9時過ぎ。道の駅・あ

おきに到着したのは・・・、11時前のことであった。

 

 早速、道の駅内に・・・。松茸大豊作ということで期待していたが、店内には松茸は

見当たらず💦店員さんに聞いてみると、「オープン前から人が並び、開店わずか3分ほ

どで完売しました。今日の入荷も20パックほどだったので・・・。まだこれからも入

荷するでしょうから💦」とのこと。

 

 う~ん(>_<) せっかく訪れたのにぃ(>_<) それでも農産物を含めて様々なものを購

入するのはいつものこと。

 

 そして、折角ですから小県郡青木村の史跡も踏査してみました。

 

 🔵 塚穴古墳     小県郡青木村村松

 

  6世紀末から7世紀初めに築造された円墳。

 

 🔵 久保観音堂    小県郡青木村村松

 

  天保13年(1842)再建された仏堂である。古墳からほど近くにあったので。

 

 🔵 令制東山道浦野駅(推定)   小県郡青木村当郷

 

  昭和50年(1975)、圃場整備に伴う発掘調査が実施されるが、駅跡の存在示

  す遺構は検出されていない。

 

 松茸は惜しくも?入手出来なかったが、未踏査であった史跡を踏査することが出来た

のは良かった。

 

 こののち、お昼時ということもあり上田市別所温泉方面に向かい、前回訪れた蕎麦処

「倉乃」さんで美味しいお蕎麦をいただき、コロナ禍中でもあることから早々に帰宅の

途についた。

 

 新型コロナウイルス感染者数は全国的に減少傾向にあるが、まだまだ油断はできない

状況下である。史跡踏査が気兼ねすることもなく、出来る日が1日も早く到来してもら

いたいものである。

法隆寺 西院伽藍 五重塔(奈良県生駒郡斑鳩町)

 

 【 法隆寺 西院伽藍 五重塔

 

           所在地:    生駒郡斑鳩町山内1

   拝観料: 一般 ¥1500 小学生 ¥750

         ※ 西院伽藍内、大宝蔵院、東院伽藍内共通

 

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 三間五重塔婆、初重裳階付、本瓦葺、裳階板葺。

 

 地上一辺ほぼ14m四角の二重基壇を設け、上部に行くにしたがって規則正しく小さ

くなる軸部と、それを覆う軒の深い屋根をもつ。地上から相輪の頂上までの高さは約3

4m。

 

 塔は釈迦の遺骨である舎利を安置する塔婆の意であり、法隆寺五重塔も例外ではな

い。塔の中心には、基壇下に埋められた心礎の上から、相輪内部まで心柱が貫く。心礎

には円錐形の孔が掘られ、その中に舎利が安置されている。

 

 仏舎利は瑠璃の小容器に納められ、金製の卵形透彫容器、銀製の卵形透彫容器に納め

銅製の大椀の中に置き、海獣葡萄鏡・玉類・香木などとともに安置する手厚さで納めら

れていたことが、大正15年(1926)の修復の際に明らかとなっている。

 

 平成13年(2001)2月、昭和の大修理の際に、腐朽のために切り取られた心柱

の一部を、年輪年代法で調査したところ、推古2年(594)という伐採年代が示され

た。

 

 『日本書紀』が伝える天智9年(670)、法隆寺焼失後の再建年代は明らかとはな

っていないが、伐採年代と再建年代には大きな隔たりがあることが明らかとなってい

る。

 

 斑鳩の地を訪れた際のランドマーク的存在の「法隆寺五重塔」。まだまだ謎に満ちて

おり、歴史学の対象であろう。五重塔塔本塑像もじっくり見学したい国宝である。

 

 (参考資料)

   法隆寺      小学館

   現地配付パンフレット