日本史跡研究会 日々の徒然~埋もれた歴史を訪ねて~

日本各地の埋もれた史跡などをご紹介致します。また、日本史跡研究会の活動についてもご紹介しております。

資料紹介

国際法 International Law

平成29年(2017)9月30日 初版第1刷発行 玉田 大 水島 朋則 山田 卓平 著 有斐閣 ¥1,800+税 奈良大学通信教育部、一般教養科目「国際関係論Ⅰ」にテキストとして使用されてい る1冊である。 北方領土問題や竹島問題、従軍慰安婦問題等々、現…

長野県中野市遺跡詳細分布図(改訂版)

平成26年(2014)3月31日 発行 中野市教育委員会 ¥300 今回ご紹介するのは長野県中野市の遺跡詳細分布図であるが、このような遺跡詳細分 布図は各市町村で発行されている。 遺跡踏査には欠かすことの出来ない資料であり、考古学を学ぶものは入…

正倉院 岩波新書42

昭和63年(1988)10月20日 第1刷発行 東野治之 岩波書店 ¥490(税込) 日本古代史の大家である東野治之教授の著書である。 タイトルから明らかのように正倉院宝物に関する学術書で、岩波新書のものは他の学 術書よりは親しみやすい。お値段も…

古代東国と大和政権

平成4年(1992)10月30日 初版発行 森田 悌 著 新人物往来社 ¥2,718+税 関東地方を範囲とした東国に視点を据えて、古代史を論考した一冊である。 さきたま古墳群・稲荷山古墳出土鉄剣(辛亥銘鉄剣)や多胡郡建郡、東山道武蔵支 路、渡来人の…

考古學入門

昭和16年(1941)10月1日 発行 濱田 靑陵 著 創元社 ¥1.40 考古学を学んだものならば濱田耕作(青陵)については知っているであろう。 そう、必読書『通論考古學』を著した日本考古学の先達である。 『考古學入門』は青陵没後、『博物館』を改…

環濠集落 吉野ヶ里遺跡 概報

平成2年(1990)2月20日 第1刷発行 佐賀県教育委員会 吉川弘文館 ¥1600 神埼工業団地建設の最中に発見され、考古学史上重要な発見ということで、開発計画 が紆余曲折を経て見直された「吉野ヶ里遺跡」。 『三国志』魏志東夷伝倭人条に記された…

高崎の散歩道

昭和49年(1974)10月1日発行(以降続刊) 社団法人 高崎観光協会 編 旧高崎市内の城館跡や史跡等を紹介する冊子であるが、いつまで刊行されていたのか は不明である。 市街地化によって今ではすっかり当時の面影は無くなってしまったが、冊子の内…

考古学とポピュラー・カルチャー

平成26年(2014)9月30日 初版発行 櫻井準也 同成社 ¥1,800+税 パブリック・アーケオロジーを考える上での一冊。 考古学と現代社会との関わりが考察されており、観光考古学の試み、遺跡の地域おこ し活用といった参考にすべきことが記されて…

遺跡保存を考える

平成6年(1994)1月20日 第1刷 発行 椎名慎太郎 岩波書店 ¥580 文化財保護と活用を考察する上での必読書である。いや、考古学を学ぶものならば必 読書であろう!! 遺跡保護における歴史について書かれているのだが・・・如何に遺跡保護が困難…

古墳辞典

昭和57年(1982)12月17日 初版発行 大塚 初重 小林 三郎 編 東京堂出版 ¥4,200 日本全国に古墳は約20数万基存在するという。発行から40年経過していることか ら、それ以上の古墳が確認されているだろう。 学術的進歩によって「古墳辞典…

図録 歴史考古学の基礎知識

昭和55年(1980)7月25日 第1刷 発行 坂詰 秀一 著 柏書房 ¥2,000 立正大学名誉教授であり、月刊考古学ジャーナル編集者でもある坂詰秀一氏の著書。 土師器編年、須恵器編年、文様瓦変遷などなど。考古学を学ぶ学生にとっては非常に 役立つ…

アメリカ音楽史 ミンストレル・ショウ、ブルースからヒップホップまで

平成23年(2011)4月10日 第1刷発行 大和田俊之 著 講談社 ¥1800+税 奈良大学通信教育部、一般教養課程「国際関係論Ⅰ」で使用されている一冊である。 アメリカ建国期から様々に展開してきたポピュラー音楽 ブルース、カントリーミュージック…

文化財保存環境学 第2版

平成28年(2016)11月25日 初版第1刷 発行 三浦定俊 佐野千絵 木川りか 著 朝倉書店 ¥3,500+税 奈良大学通信教育部 博物館学芸員資格取得科目『博物館資料保存論』のテキストである。 博物館資料の適切な保存環境について、① 温湿度 ② 光 ③…

セレクション社会心理学ー5 新版 社会のイメージの心理学 ぼくらのリアリティはどう形成されるか

平成5年(1993)4月10日 初版発行 平成25年(2013)4月10日 新版第1刷発行 池田謙一 著 サイエンス社 ¥1800+税 奈良大学通信教育部教養科目「人間論Ⅲ」のテキストであります。 私たちは、社会的な関係性が作り出す現実(リアリティ…

新・観光立国論 イギリス人アナリストが提言する21世紀の「所得倍増計画」

平成27年(2015)6月18日 第1刷発行 D.アトキンソン 東洋経済新報社 ¥1500+税 遅きに失した感が否めないが、遅まきながら某S首相も感銘を受けた著書を読んでみた。 S首相はこの一冊を読み、政策の参考にしたと公言しているようである。確か…

近世金沢の食文化 ー遺跡に眠る動物たちー

平成27年(2015)12月5日発行 加賀藩食文化史研究会 平成26・27年度サントリー文化財団地域文化研究助成「加賀藩関連資料群を用いた近世日本食文化の研究」とあるように、平成27年に講演会で発表された学術論文を助成金を用いて冊子としてま…

直島諸島採集の旧石器時代から縄文時代草創期の尖頭器

令和2年(2020) 『半田山地理考古』第8号 岡山理科大学 地理考古学研究会 瀬戸内文化財研究会・菅紀浩氏からの謹呈された学術論文である。 瀬戸内海東部に位置する直島諸島には旧石器時代から縄文時代草創期の遺跡が分布しているが、発掘調査は未実施…

旧石器発掘捏造のすべて

平成14年(2002)9月15日 発行 毎日新聞旧石器遺跡取材班 毎日新聞社 ¥1600+税 今から20年前、平成12年(2000)11月5日、毎日新聞社によって驚愕のスクープが朝刊に掲載され、文化財行政、考古学会、そして多くの人々に衝撃をもた…

見るだけで楽しめる! まじないの文化史 日本の呪術を読み解く

令和2年(2020)5月30日 初版発行 新潟県立歴史博物館 監修 河出書房新社 ¥1650+税 平成28年(2016)、新潟県立歴史博物館で開催された企画展『おふだにねがいをー呪符ー』は大変好評を得て図録は完売。入手困難となった図録をベースと…

入門 パブリック・アーケオロジー

平成24年(2012)12月7日 発行 松田陽・岡村勝行 同成社 ¥1900+税 この一冊は高崎市教育委員会・角田真也氏に「観光考古学」の分野を研究するならば是非読んでおいて損はない」と薦められ購入した経緯がある。 観光考古学という分野は昨年学…

発掘された日本列島 新発見考古速報 2020

令和2年(2020)6月4日 第1刷発行 文化庁[編] 共同通信社 ¥1,800+税 毎年文化庁が主催している「発掘された日本列島 新発見考古速報」ですが・・・、それに伴い図録も毎年発行されています。 ということは、この冊子は毎年購入しておくこと…

博物館学シリーズ2 博物館資料論

平成11年(1999)10月7日 初版発行 有元 修一 編 浅井ミノル 大塚英明 柿﨑博孝 早川智明 樋口弘道 松丸敏和 三野紀雄 共著 樹村房 ¥1995 博物館学芸員資格取得科目「博物館資料論」のテキストである。 博物館資料化のプロセス、人文科学系・…

東国における終末期古墳と漆喰

平成28年(2016)3月 右島和夫 『群馬県立歴史博物館研究紀要』37号 に掲載された学術論文。群馬県立歴史博物館名誉館長・右島和夫先生から献本頂きました(他多数の学術論文いただきました)。 上毛野の終末期古墳(総社古墳群・南下古墳群・山ノ…

観光と考古学

令和2年(2020)8月1日発行 観光考古学会 編集 ニューサイエンス社 ¥1000+税 令和元年(2019)5月、観光考古学会が発足し、初の機関紙発行という記念すべき号であります。 遺跡を観光資源として捉え、活用の方策について考古学を軸に関連…

岡山市埋蔵文化財センター研究紀要 第12号

令和2年(2020)3月31日 発行 岡山市教育委員会文化財課 瀬戸内文化財研究会・菅 紀浩氏からの献本。 読み応えのある学術論文である。そして土器・古墳・窯跡・宝篋印塔・鋳銭・石造物・民俗・人物・・・、岡山市埋蔵文化財センターでは様々な研究が…

岩屋寺 大師堂 レポート

平成20年(2008)5月吉日 発行 ㈳法人日本建築学会四国支部 非売品 瀬戸内文化財研究会・菅 紀浩氏からの献本。 真言宗豊山派 四国霊場第45番 海岸山 岩屋寺の大師堂の建築レポートである。 大蔵省臨時建築部技手である河口庄一によって設計され、…

一尺谷上池東遺跡の年代学的研究

令和2年(2020)6月 発行 遠部 慎・菅 紀浩・米田 穣・畑山智史 『古代吉備』 第31集 抜刷 献本 瀬戸内文化財研究会・菅 紀浩さまから献本頂いた学術論文である。 岡山県倉敷市の一尺谷上池東遺跡で採取した自然遺物(ヤマトシジミ・シジミ・マガキ…

久万高原 石の民俗文化財

平成15年(2003)3月25日 発行 久万町教育委員会 非売品 平成11年度から3年かけて行われた庶民の生活・習俗の生き証人ともいえる貴重な石の遺物の皆調査の一部を冊子化したもの。 この冊子の中には、保護と活用についても触れられている。 「保…

東海地方における縄文時代草創期から早期の土器の炭素14年代測定

『国立歴史民俗博物館研究報告』第172集 197-207頁 [共同研究]東アジア先史時代の定住化過程の研究 遠部 慎・宮田佳樹・小林謙一 平成24年(2012)3月発行 瀬戸内文化財研究会・菅紀浩氏から頂いた学術論文である。 最近ではこのような学…

利根川 42

令和2年(2020)5月24日発行 利根川同人 前橋市教育委員会・前原豊氏による献本。 《弥生時代小特集》であり、東西の考古学者による学術論文集である。国学院栃木短期大學・中村耕作准教授による論考もあり、身近に感じられる論文も掲載されている。 …